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症例写真です。重症ニキビ(膿疱性ざそう)の治療 ロアキュテインの内服×3ヶ月 20才代後半の男性 大阪市中央区天満橋 ふくずみ形成外科

今回は、治療が難しい膿疱性のニキビ治療について触れて見たいと思います。

患者さんは、20才代後半の男性の方です。
これまで、抗生剤の内服・外用治療・漢方治療・ケミカルピーリング・レーザー治療等ありとあらゆる治療を受けて来られた方です。

抗生剤の内服中は、少し改善効果があったのですが、止めるとすぐ大きな膿疱が再発してくると訴えておられました。

そこで、当院では、イソトレチノイン(ビタミンA誘導体:商品名 ロアキュテイン)の内服をすぐに開始致しました。

★ 治療前  2015年7月10日




                              

☆ 治療後  2015年9月30日

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★ 治療前  2015年7月10日

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☆ 治療後  2015年9月30日

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治療3ヵ月後の状態が、2枚目と4枚目の写真となります。

膿疱型のニキビが、なりを潜めているかと思います。
同時に、ニキビ跡の凹凸も改善しキメ(肌理)が改善しています。

こう言ったにきびの重症の方には、ビタミンA誘導体の内服が著効します。
作用機序は、皮脂腺に働きかけて皮脂腺を萎縮させる作用があります。
その結果、皮脂の分泌量が10分の1~2程度まで減少し、過剰皮脂による毛穴の閉塞が改善されます。

ニキビ治療につきましては、この数年の間に沢山の外用剤が発売されています。
一例を挙げますと、
①酸素を吐き出し、嫌気性菌に効果が高い過酸化ベンゾイル(商品名:ベピオゲル)
②ベピオゲルと抗生剤のダラシンゲルを混合したデュアックゲル
③アダパレンというビタミンA誘導体様物質配合のディフェリンゲル
④ディフェリンゲルとベピオゲルを配合したエピデュオゲル
等が立て続けに発売となっています。

当院でも、時々こう言った薬剤を処方することがありますが、肌の傷んだ方にはどうしても積極的に使用する気になれないでいます・・・。

重症にきびの方に対しても、これらの薬剤で治し切るのは非常に困難だと考えております。

重症にきびに対する、ロアキュテインの位置づけは、さしずめ伝家の宝刀だと思っています。

肝機能異常や胎児に対する催奇形性の問題をクリアすれば、使用に際して不必要に恐がる薬ではないと思っています。

一方、軽症のニキビの方には処方すべきでもないと思っています。

それでは、また!

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(医)美咲会 ふくずみ形成外科 
http://www.fukuzumi.jp/
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症例写真です。重症ニキビの内服治療 10歳代後半の女性 大阪市中央区天満橋 ふくずみ形成外科

今回は、重症ニキビの内服治療について、触れて見たいと思います。

患者さんは、10歳代後半の女性の方です。

おでこから両ほほにかけて集簇性のニキビが認められます。
これまで、抗生剤の内服と外用治療を受けて来られて、一定の成果はあったものの繰り返しできてしまうニキビに大変困っておられる様子でした。

そこで、当院では、イソトレチノインの内服を開始して頂くことに致しました。
内服開始後、1年2ヶ月後の状態が2枚目の写真です。

治療前  2010年5月25日




                       


治療後  2011年7月19日

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炎症後の赤みや色素沈着もだいぶ引いた様子で、ニキビ跡の凹凸が多少認められるものの、全体としては目立つものでもないかなと思っております。

重症ニキビの方で、抗生剤の内服・外用やその他、ビタミン剤や漢方薬、抗真菌剤の外用等に抵抗性を示される方には、ビタミンA誘導体のイソトレチノインの内服が有効な治療手段ではないかと考えています。

最後にイソトレチノインの副作用と対策について述べたいと思います。
①催奇形性
→イソトレチノインの内服期間中に妊娠した場合、胎児の催奇形性が起こる恐れがあります。
→内服期間中と内服終了後半年間の妊娠を避けて頂きます。
②紫外線に対する感受性がアップします。
→イソトレチノインの内服期間中は、これまで以上に紫外線対策を十分に行って頂く必要がありjます。
→日焼け止めクリームをこまめに塗って頂くことと、飲む日焼け止めのヘリオケアをお勧めしております。
③レチノールや肝油等、ビタミンA誘導体含有のサプリメントを飲まないようにして頂きます。
④イソトレチノインの内服により、ごくまれに肝機能異常をきたすことがあります。
→内服開始前の状態と2カ月に一回の割合で血液検査を行い、肝機能チェックを定期的に行います。
⑤イソトレチノインの内服により、抜け毛が多くなる脱毛症を来すことがごくまれにあります。
→関連性ははっきりしておりませんが、当院でもごく少数ですがおられました。
⑥イソトレチノインの内服により、ごくまれですが、うつ病が発生したり、うつ病が悪化する恐れがあります。
⑦イソトレチノインの作用として、皮脂腺を強力に委縮させる働きがあります。
→効きすぎますと、唇の粘膜が乾燥してかさつきやひび割れが生じることがあります。
→また、全身の皮脂が減少し過ぎますと、手湿疹や全身の乾燥性皮膚炎が生じることがあります。
→患者さんによって、必要量がかなり差がありますので、唇の粘膜のカサツキをバロメーターにして頂くのが良いと思います。
→唇のカサツキがつらい場合は、思い切って一錠20mgの内服を二日や三日に一度(最大週に一度)に減量して頂いております。

これらの注意点を守って頂く限りにおきましては、大丈夫な内服薬だと考えております。
他の有効な薬剤を試さないうちから、安易に使用すべき薬剤でないことは、くれぐれも付け加えておきたいと思います。

それでは、また!

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症例写真です!ロアキュテイン(イソトレチノイン)の内服×1ヵ月半 20歳代後半の男性 大阪市中央区天満橋 ふくずみ形成外科

今回は、強い脂性肌の患者さんで、膿疱型のニキビが繰り返し出来てしまう男性患者さんの治療について触れて見たいと思います。

患者さんは、20歳代後半の男性の方です。
おなじみビタミンA誘導体の一種のロアキュテインを、一か月半に渡り内服して頂きました。

一錠あたり20mgなんですが、皮脂が落ち着くまでは一日一錠ずつ内服して頂き、皮脂が落ち着いた後は二日に一回一錠の内服に減量して頂きました。
内服量をその方の肌質にあう方法で増減量することで、速く目的とする到達点に達することができますし、逆に粘膜の乾燥がひどくならずに気持ち良く日々を過ごして頂くことができます。

皮膚の乾燥程度がどの程度起こっているかを知るには、唇の乾燥の程度が非常に良いバロメータとなります。

すなわち、唇の乾燥が進み過ぎてリップクリームを塗るだけでは縦にひび割れを起こしたりして、普通に日常を過ごせないとなりますと、それは皮脂腺の活動を抑制し過ぎている(ロアキュテインが効きすぎている)という、判断となります。

このロアキュテインの内服量の加減は、個人差がすごく大きいので、患者さんご自身の感じ方に合わせて頂いた方が、医師が一義的に投与量を指示するよりもよほどうまくいくと考えております。

 治療前  2014年11月8日

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 治療後  2014年12月27日

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2枚目の写真が、ロアキュテインの内服開始後1ケ月半後の写真です。

いつもの通り、肌の改善ポイントを列挙してみたいと思います。

①過剰な皮脂で肌がテカテカに光っておられましたが、治療後は程よい皮脂量に落ち着いたおかげでしっとりした肌質に改善しています。
②口周りの膿疱型の治りにくいニキビが治って、ほぼ平らになっています。
③頬と鼻に過剰皮脂のよるもともとありましたデコボコが、治療後は改善して目立たなくなっています。
④大きく開いておりました頬の毛穴が縮小し、肌のキメが改善しております。
⑤頬やこめかみの辺りに散在していた新規ニキビが、ほとんど見当たらくなっています。

と、言う感じでしょうか?

ロアキュテインの内服は、こういった肌質の方には打ってつけの治療となります。
皮脂腺が過形成を起こしておられる方が、ロアキュテインを内服されますと、皮脂腺が萎縮しボリュームがウンと減ります。
内服期間にもよりますが、通常20週間の内服で皮脂腺のボリュームは5分の1~10分の1くらいに減少しているだろうことが、その後の皮脂の分泌量を観察していると推察できます。

一旦良くなったあと、完全に治療をストップしてしまいますと半年から1年で徐々に皮脂量は増えて参りますが、短期間の休薬でまったく元通りにぶり返してしまった言う方はまだ経験したことがございません。

この治療を受けられる患者さんには、20週間の標準治療が終わった後は、メンテナンス療法としまして、週に一錠もしくは2錠くらいのペースで内服を続けて頂くよう提案させて頂いております。

一年以内の妊娠を予定されている方を除いて、こういった維持療法を続けて頂くことで、あぶら症としつこいニキビでお悩みの方が晴れて解放されることと思います。

ロアキュテインの内服自体は、決して、軽症のニキビ治療に第一に選択すべきお薬ではございませんが、生まれつき皮脂腺が過形成を起こしておられる特殊な体質(肌質)をお持ちの方には、非常にquality of lifeを引き上げてくれる有力な治療法のひとつだと思っています。

それでは、また!

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当院のニキビ治療に関する考え方 抗生剤だけでなく、抗真菌剤や弱いステロイド剤も有効だったりするんですね~。 大阪市中央区天満橋 ふくずみ形成外科

今回は、当院オリジナルのニキビ治療についてちょっと触れて見たいと思います。

当院にニキビ治療を求めて来られる患者さんの中には、何軒かの皮膚科クリニックを周って、一通りの抗生剤の内服や外用剤を使用されて少し良くなったか、あるいは全然変化が無かったという方が混じっておられたりします。

そんな場合には、お肌の状態を良く診た上で、次のクリームを混和してお出しする場合がございます。

①抗生剤クリーム(アクアチムクリームやダラシン・ゲルなど)
②抗真菌剤クリーム(ニゾラール・クリームやアスタット軟膏など)
③弱いステロイド剤(ロコイド軟膏やキンダベート軟膏など)

通常、ニキビに対してステロイド剤は禁忌(使ってはならないとなっている筈なんですね・・・。)
強いステロイド剤の場合は、ステロイドざ瘡というニキビさえ誘発することがあります。

ところが、大学の附属病院に研修医として勤務していた当時、小川教授がニキビや吹き出物に対して、いつもテラコートリル軟膏を使用されていたんですね。
弱いステロイド剤の場合は、ステロイドざ瘡の誘発の心配もございませんし、赤く強い炎症症状を呈している膿疱に対して抗炎症作用を示すメリットが大きいのですね。

臨床的に非常に有用ですので、ニキビに弱いステロイドを抗生剤軟膏に混和するという事を時々実行しております。

また、いろいろな抗生剤の内服と外用が有効で無かったというエピソードが、今後の治療方針を決める上で大変参考となります。

抗生剤の種類を変えるという事も一つの方法ですし、ターゲットが細菌では無く別の物ではないかと考えて、治療方針の軌道修正を行うことも必要になろうかと思います。

ニキビの原因となっているターゲットは、実は、ズバリ次の3つしかないんですね・・・。
①アクネ桿菌をはじめとした細菌類
②マラセチア・フルフルを代表とした真菌類
③ニキビダニを代表とする原虫類

ですから、①が駄目なら②と③を疑えばよろしいという事になります。
②なら、ニゾラール・クリームが良く効きますし、
③なら、イオウカンフルローションが良く効きます。

日常、診療を行っていますと、①と②と③は複数で存在しえますし、①を叩けば②や③が蔓延るという事が良くございます。

そこで、①、②、③を一網打尽に抑えててしまおうとするのが、次のやり方です。
アクアチムクリーム+ニゾラールクリーム+ロコイド軟膏の外用、
それにイオウカンフル・ローションを加えれば、「底引き網漁法」の完成です。

他に、軽いピーリング石鹸を加えたり、便秘のある方には便秘薬を処方したり、
生理不順のある方には、それに合った薬剤を加えることも時々行います。

フェイスラインのアクネは、治しにくいし再発しやすいとされていますが、タリオン等の抗アレルギー剤をさりげなく組み合わせてあげれば、治癒確率が格段に上がったりなんかします。


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★ 治療前
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☆ 治療後  2ヶ月半経過

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皮膚科学会が作成した、「ニキビ治療のガイドライン」を中心に据えて治療に当たることは、非常に大事なことだと思います。

一方、ガイドラインを用いた治療がうまくいかなかったり、転院を繰り返されている患者さんを治療する場合には、変則的に今回述べた方法を取り入れることで、功を奏す場合もあろうかと思います。

症例写真の患者さんも、まさしく先に述べました変法で治療し、徐々に快方に向かわれました!

兎に角、目の前のニキビ患者さんを治すのに、①確実性を高めて、②なるべく再発をさせないようにしたいと、常日頃、そんなことばかりを考えております。

それでは、また!

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症例写真です。脂性肌(あぶら症)、大量の白ニキビがすっかりなくなりましたぁ! ロアキュテイン(イソトレチノイン)内服×7か月 大阪市中央区天満橋 ふくずみ形成外科

今回は、ロアキュテイン(イソトレチノイン)の内服で、あぶら症と白ニキビが顕著に改善した症例写真をご覧に入れたいと思います。

症例は、20代の女性患者さんです。

これまで、ビタミン剤の内服や漢方薬の内服を続けられたり、レーザー・光治療やケミカルピーリングを受けられたりといろいろな治療を受けて来られたそうですが、決め手になる治療は無かったご様子でした・・・。

あぶら症には、ロアキュテインの内服が効果てき面ですので、早速この方にもお勧めした次第です。

 治療前  2013年7月6日

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 治療後  2014年2月8日

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 治療前  2013年7月6日

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 治療後  2014年2月8日

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ロアキュテインは、20㎎錠を二日に一錠のペースで約7カ月間、内服して頂きました。
10㎎を毎日一錠飲むより、薬代が安くつきますので・・・。

ロアキュテインの10㎎錠と20㎎錠で、お薬代はほとんど変わりません。
メーカーから入ってくる金額がそういう風に定められているんですが、どうしてなんでしょうね?

患者さんの負担がなるべく軽く済むよう、二日に一錠にさせて頂きましたぁ!
そもそも、内服用イソトレチノインにはアキュテインという先発品がありますが、費用がものすごく高くて有名です。

通常、イソトレチノインの内服は、20週間という長期戦になりますので、一か月のお薬代が高くなると続けて頂くのが困難となります。
重症ニキビの方や、あぶら症の方には何が何でもお使いいただきたいお薬ですから、当院としましては、なるべく費用面でのハードルを下げたいと考えました。

その結果、他府県からも当院のロアキュテインを目指してお越し頂けるようになっています!
本当に嬉しい限りです!!

今回の写真の患者さんですが、改善ポイントをまとめてみたいと思います。

①お肌てかりが減って、圧倒的に皮脂量が減っています。(感覚的には10分の1程度に減少していると思います!)
 →ロアキュテインには、過形成した皮脂腺を委縮させ皮脂腺を出にくくさせる効果があります。
 →言ってみれば、皮脂腺の蛇口を思いっきり閉めて皮脂腺を絞る感じですね。

②おでこにたくさんある白ニキビがひとつ残らず消えています!
③頬の赤ニキビが消えました。
④頬の毛穴が小さくなって、お肌のキメが細かく改善されています。
⑤頬のニキビ跡が、平坦になって目立ちにくくなっています。
 →皮脂が多い状態の肌は、皮ふ表面がブヨブヨになってニキビ跡が強調され高低差が強く出ます。
 →ロアキュテインによって、皮脂の出を抑制しますと皮膚表面が引き締まってニキビ跡の高低差が小さくなるんですね。
  その結果、ニキビ跡までもが改善され目立たなくなったというわけです。

ところで、こう言った多数の白ニキビや赤ニキビでお悩みの患者さんはといいますと、大抵の方はニキビを化粧で一生懸命隠そうとされます。
でも、化粧のノリが圧倒的に悪い肌状態ですので、厚化粧をしてしまわれると却ってニキビやニキビ跡が強調されて見えてしまうという気の毒なことになってしまいます・・・。

当院では、ニキビを隠そうとする女ごころはけして否定なんて致しません!!
ですから、化粧はしてもいですよと一旦オッケイを出すんですが、そもそも化粧自体は毛穴を塞ぐことになり、あまり良い事ではありませんから、ニキビが悪化しないようになるべく薄化粧に留めて下さいね、なんてお願いすることにしております。

とにもかくにも、この方のアフターの写真をご覧頂きますと、化粧のノリが格段に良くなったなんてことは、容易に想像がつくかと思います。

めでたし、めでたし。
ちゃん♪ちゃん♪(終)

それでは、また!

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