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症例写真です! 手湿疹 ODT(密封療法)治療×14日間 40歳代前半の女性 大阪市中央区天満橋 ふくずみ形成外科

今回は、手湿疹の患者さんの症例写真をご覧に入れながら、当院の治療方針について触れて見たいと思います。

患者さんは、40歳代女性の方で、繰り返す手湿疹にすごく悩んでおられました。

当院では、ひどい手荒れの方には、ODT(密封療法)を中心に内服薬と外用剤で短期間で治せるよう頑張っております。

この方の場合、2週間という比較的短期間の治療でこれだけキレイになりました!

 治療前  2015年5月19日

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 治療後  2015年6月2日



この方に行った治療は、以下の通りです。

①ステロイド軟膏と亜鉛華軟膏を併用して、密封療法を毎日寝る前に行って頂きました。
→軟膏類は、厚く塗って頂くことが大事です。
②抗アレルギー薬(タリオン)の内服
③手湿疹に第一選択の漢方薬(温経湯)の内服
④ヒルドイドソフトの外用→ハンドクリーム代わりに、日中使用して頂きます。
→手の保護ですね。
⑤亀裂の入った部分には、ドレニゾンテープを指の周りにグルッと一周まいて頂き、補強のためジョンソン&ジョンソンのキズテープを重ねて貼って頂きました。
→痛みがうんと緩和されます!
⑥シャンプーの際、プラスチック手袋をはめて頂くようお願いしました。
→無料でサンプルをお渡ししております。
⑦なるべく石鹸・洗剤・シャンプーの使用を控えて頂き、使用する場合もごく少量にするようお願いしました。
→極度のキレイ好きは、肌を傷めてしまうことをパンフレットをお渡しして、厳に慎んで頂くようお願いしております。
⑧体に良い油を多く摂って頂くようお願いしました。
→オリーブオイル・ごま油・寒ブリ等の魚・大豆製品が吉!
→ダイエット等で油ものを遠ざけすぎると、かえって肌が乾燥してしまうという事が良くありますので・・・。

と言った感じです。
これらの内容をしつこいほどに、患者さんに繰り返しお伝えすることが、すごく大事です。

患者さんが、これまで通りのライフスタイルのままでしたら、100%再発してしまいます。

手荒れの原因を、患者さんにもよく理解して頂いた上で、心から自衛して頂ければ、これからは絶対大丈夫だと、僕自身そんな風に確信しております。

それでは、また!

クリニックのホームページへ飛ぶには、下のURLをクリックして下さい。
(医)美咲会 ふくずみ形成外科 
http://www.fukuzumi.jp/
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症例写真です。手荒れの治療×3ヶ月 抗アレルギー剤の内服+漢方薬の内服+ステロイド剤と亜鉛華軟膏の重層法+密封療法の併用 大阪市中央区天満橋 ふくずみ形成外科

今回は、50代女性のひどい手荒れの方の症例写真をご覧に入れたいと思います。

ビフォーの写真が7月19日で、アフターの写真が10月15日ですから、治すのに3ケ月近くかかったように見えますし、まだ治り切って無いやんって誤解をされるかと思います。

実は、2~3週間の治療で手荒れの症状が一旦すっかり良くなって、その後しばらく調子が良かったものの、徐々に手荒れが再発してきたので来院されまして、それが3ヶ月後だったという事なんです。

当院が行った手荒れの治療は、次の通りです。
①タリオン(抗アレルギー剤)の内服
②小青竜湯(漢方薬)の内服→アレルギー性鼻炎をお持ちの人だったので処方しました。
③ダイアコート軟膏
④亜鉛華軟膏→重層法に使用しました。
⑤メロリンガーゼ→フィルム付きのガーゼです。
→小孔が空いているので、蒸気を逃がして皮膚が蒸れません。
⑥マイクロポアの太いテープでメロリンガーゼをぐるぐる巻きにします。
→目標は、自家製のミトン(鍋つかみ手袋)です。
→ミトンは、手首のところではさみにて3センチほど縦に切れ目を入れると翌日の朝脱ぎやすくて、脱いだミトンは毎日繰り返し利用できます。
⑦自家製ミトンの上から弾性包帯の筒状のチュービ・グリップを30センチほどの長さに切って、ミトンの上からかぶせて、寝ている間にミトンが簡単に脱げない無いように、手首の上までしっかりと固定します。
⑧翌日からは、ダイアコート軟膏を皮疹のある部位より少し広めに厚く塗布して、その上から亜鉛華軟膏をべったりと塗布して、そのあと昨日のミトンを装着します。
⑨ミトンをしっかり指の先まで差し込んだ後は、はさみで切れ目を入れた手首のところを、マイクロポアで軽く止めれば大丈夫です。
⑩最後に、初日と同じように筒状のチュービ・グリップをミトンの上からかぶせて指先から手首の上あたりまで、しっかり固定すれば完璧です!

 治療前  2014年7月19日

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 治療後  2014年10月15日

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手荒れに関しては、今回で4回目くらいの投稿となりますが、治りにくい手荒れの患者さんが結構たくさん来院されたりしますので、その方たちへの自宅で行って頂くケア方法の手順説明もかねて、今回いつもよりさらに実演風に詳しく書いて見ました。

当院は、あざのレーザー治療や若返りのリフトアップ治療と言った専門性の高い割と先端の医療を行っておりますが、一方で、一般の開業医としてのありふれた病気(common disease)もしっかり治していかないと、と考えております。

その場合、ありふれた病気(common disease)と言えども、通り一遍のそれこそありふれた治療を行っていたのでは、治せないことも多いと思うんです。

という事で、当院では、common diseaseに対しても通常のcommon careでは無く、intensive care(集中治療)あるいはオリジナルのspecial careを手掛けたいと普段からずっとそういう風に思っています。
これは、すべての患者さんに過剰ともいえる濃厚診療を行うという意味では決してありませんので・・・。

common diseaseとはいえ、通常のケア方法では治療困難な患者さんに対して行うべきことだと思います。
さしずめ、診察室で頭をひねりながら、何とか治せないものかと、これまで会得してきた治療の引き出しをいろいろ物色して、目の前の患者さんに対応するといったようなイメージです。

①手荒れのみならず、②尋常性疣贅(いわゆるイボ、足の裏のイボは特に治りにくいとされています。)、③毛孔性苔癬(二の腕のポツポツ)、④巻き爪、⑤重症のニキビ、⑥膿皮症(お尻をはじめとしての身体の特定の部位におできが多発する病気)、⑦花粉症、⑧アトピー性皮膚炎、⑨じんましん、と挙げて行けばきりがないですが、common diseaseは非常に多肢に渡ります。

喉が痛い、鼻水が止まらない、目が痒い、腰・膝が痛い、慢性の片頭痛、肩がこる、たばこをやめたい等、離島の開業医さんよろしく、全ての一次医療を積極的に熱意を込めて、これからも行っていくつもりでおります。

当院独自の方法で、これからもオリジナル治療法をどんどん編み出して行きたいと念じております。

common diseaseに対して、common careをしていたのでは、治せないことも多く、仕事自体も単調になりがちで、何より院長の自分自身が面白くないんですよ。
変化を楽しみながら、楽しく仕事をしていくために・・・。

何だか、決意表明みたいになってしまいましたが、変わった院長が次から次へと機械を買うわ、いろいろな治療に手を出すわで、一体何を考えているのか、当院のスタッフも不思議に感じている筈ですから、この場を借りて、その説明になろうかとも考えたりしています。

それでは、また!

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症例写真です!女性の手荒れ ステロイド外用剤+亜鉛華軟膏の重層法+密封療法 大阪市中央区天満橋 ふくずみ形成外科

今回は、手荒れの症例写真の第二弾をお届けします!

患者さんは、20代の美容師さんをされておられる女性の方です。

アフターの写真が治療開始2か月後になっておりますが、2か月間かかってやっと治ったという訳ではないんです・・・。
非常に言い訳がましいのですが、一旦良くなって、薬が切れて再発して来たので、追加の治療を求めて来院されました。
たまたま2回目の来院が2か月後で、一旦すっかり良くなった後で少し再発してしまっていたということです・・・。

美容師さんという手に関しては非常に過酷なお仕事をされている方ですから、再発は起こってきがちではあります。

再発してきたとはいえ、初診の時と比べると手の甲の皮疹が、かなり良くなっていたので、あえてアフターの写真として撮影させて頂きました。

 治療前  2014年7月2日



                                        

 治療後約2か月 2014年8月29日  

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 治療前  2014年7月2日

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 治療後約2か月 2014年8月29日  

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ブログで手荒れの記事を取り上げましたところ、ひどい手荒れでお困りの患者さんがドンドコいらっしゃいます。
皮膚科を何軒も周りましたが、なかなか治らないんです・・・なんて、おっしゃる方が結構多かったりします。

中には、九州の佐賀県は唐津市から、大阪の当院までわざわざいらっしゃった方もおられます・・・。
唐津市からの患者さんは、建築関係のお仕事をされている男性でした。

その方曰く、皮膚科に5~6軒行きましたが、手荒れが一向に良くならないんですと。
ネットで調べたら、大阪で手荒れを治すのが得意という医院があったので、はるばる来ましたと。

診察室で、この男性といろいろお話しをさせて頂いたところ、唐津市は日本で一番黄砂がひどいところだそうです。
来られた時期は、今年の6月頃でしたので最も黄砂がひどい時期と一致しておりました。

建築関係のお仕事で外でのお仕事が多い方でしたので、黄砂の影響が手荒れの大きな原因のひとつだと強く疑われました。そこで、この患者さんには、N95のマスクのサンプルをお渡ししました。今後は、厳重にマスクをして下さいね。と、お願いしました。

他に、「HANA CLEAN S」という、専用の鼻洗い器具もアマゾンで購入して使って頂くよう推薦しました。
自宅のリビングや寝室には、空気清浄器の設置もお願いしました。

黄砂なり、PM2.5なりなるべく吸わない環境作りが大切ですし、それでも吸ってしまった場合には、専用の鼻洗い器で洗い流した方がベターですよね。

それから、シャンプーの際、ご面倒ですがプラスチック手袋をして頂くこともお願いしました。
そして、プラスチック手袋のサンプルもお渡ししました。

今回の症例写真とは、別の方のお話しを長々してしまい、誠に恐縮なのですが、実は、この男性の手荒れのエピソードにいろいろ改善ポイントというか、治療上のポイントが隠されているので、あえて書き連ねております。

それは、これまで単なる手荒れと思っていた症状が、実はそうではないと僕自身は睨んでいるからです。
ずばり、中国からの黄砂やPM2.5やその他公害物質が日本に運ばれて来て、もともとアレルギー素因のあった方に手荒れが生じて、それが薬を塗ってもなかなか治らなかったり、遷延化したりしているんですね。

言い換えますと、ひどい手荒れの方の一部は、中国大陸の大気汚染が原因となっているんです!!

実は、ひどい手荒れの方に、共通する症状があります。
①もともと花粉症がある。
②ハウスダストにアレルギー症状を持っている。
③アレルギー性の結膜炎を指摘されたことがある。
等です。

要するに、アレルギー素因のある方、もしくはアレルギー素因があるもののごく軽症でご本人さんもそれと気付いておられないことも少なくなかったりするんですが、そういった方に治りにくい手荒れが起こっていることが多いという印象を受けております。

次に治療の実際ですが、漢方製剤の中からその方にあったものを選んで、それに抗ヒスタミン剤を組み合わせて処方しております。重症の方には、抗ヒスタミン剤を2剤使うこともあります。

くれぐれもステロイド剤の使用は、外用のみに留めておいて、内服までは行わないのが原則です。

後は、強めのステロイド剤の外用と亜鉛華軟膏を使った重層法+密封療法で仕上げです。
詳細は、ついこの前のブログに述べましたので、そちらの方もご参照下さい。

佐賀県唐津市の手荒れの男性の後日談ですが、遠方の方なので、僕の方から患者さんに直接電話をかけて様子を聞いてみたんですね。
約一か月後のことです。

そしたら、当初1~2週間は目立っては良くならなかったのですが、その後綺麗に治りましたよ。と、言って頂けましたぁ!
きっちり治せたという事が分かって、僕もホッとした次第です。

今回は、症例写真とは別の方のエピソードをくどくどと書いてしまいましたが、手荒れの治療に対する考え方というかアプローチの一端をご覧に入れることができたんじゃないかと考えております。

確かに、金属アレルギーのパッチテストが必要な場合もあります。
でも、最初にルーティーンで行う検査でもないんですね。
沢山の手荒れの方の診察をしておりますと、金属アレルギーから来る手荒れのパーセンテージは、それほど高くないと思っています・・・。

これまでの手荒れの治療とは少し違ったアプローチと、クドイほどの用心深さで対処すれば、たいていの手荒れを治すことができます。

最後に、手荒れが一旦治った後のケアですが、アトピーやハウスダストにアレルギー反応を示す方には、お薬の内服を一日2回だったのを、数週間は一日1回で続けて頂くことを強くお勧めしております。

また、皮脂欠乏症の方には、ヒルドイドソフトやローションの保湿剤をご使用いただき、手に薄いコーティングをして頂くことで乾燥を予防し、手荒れのぶり返しも予防できると考えております。

今回は、話があちこちに飛んでしまい、かなり散漫な文章となってしまいましたが、まあ、そんなこともあるかもしれないね、くらいの軽い気持ちで読み流して頂けると嬉しいです。

それでは、また!

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症例写真 なかなか治らない手荒れの方です。重層法+密封療法でホラ完璧です! 大阪市中央区天満橋 ふくずみ形成外科

今回は、手荒れの方の症例写真をご覧に入れたいと思います。

写真は、30代の女性の手の平と手の甲です。
手荒れが、なかなか治らないとのことでご来院いただけました。

2週間ちょっとで、ほらこんなにキレイに治ったでしょ!

実は、当院は手荒れの治療にも力を入れているんですよ。

治療前 2014年7月2日

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治療後16日  2014年7月18日



治療前 2014年7月2日

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治療後16日  2014年7月18日

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大抵の手荒れは、強めのステロイド軟膏を塗れば治ることが多いのですが、こじらせると悪い状態が続いてしまうということもまた確かです。

手荒れは、主婦手湿疹とも呼ばれ、毎日家事でお皿洗いをする主婦に多く見られます。
職業的には、美容師の方と飲食業の方にすごく多いですね。

お仕事等でひどい手荒れになってしまわれた方は、文字通り治る暇が無いんですよね・・・。
特に、美容師さんは手荒れでも素手でお客さんのシャンプーをしなければいけないそうです。

当院では、どんなにひどい手荒れの方でも,1~2週間程度で治せる方法を編み出しました。
たった、1~2週間程度で治せるその方法とは!?

簡単にその手順を示しますね。
①強めのステロイド軟膏を、手荒れのある部分にかなり厚めに塗ってもらいます。
②その上に、亜鉛華軟膏をべったりと塗っていただきます。(重層法)
③その後、フィルム付きガーゼで手全体を覆って頂きます。(密封療法)
 →ちょうど、オーブンのお皿をつかむ時に使用する「ミトン」みたいに手袋を作る感じです。
 →「ミトン」自体は、マイクロポアという通気性のあるテープでぐるぐる巻きにしてもらい、手の形に合うように上手に形を整えて頂きます。
④その後、チュービグリップという筒状の弾性包帯を上から靴下をはく要領で被せて頂きます。
これで、完成です!!

寝ている間に、手荒れのある部分に軟膏の有効成分がどんどん染み込んで行きます。
そして、強力に癒して治していくんですね。

寝ている時間を有効活用するこの密封療法は、非常に理にかなった治療法であると自負しております。

また、自家製の「ミトン」は、翌朝、手首のところに3、4センチくらい縦方向に小さくはさみを入れると上手に脱ぐことができます。この「ミトン」は、ゴミ箱にすぐ捨てずに取っておいて下さいね!
翌日も、昨晩作製の「ミトン」がまたそのまま使えますので・・・。

その場合は、「ミトン」に付着しているステロイド軟膏と亜鉛華軟膏の量を考えて、新たに手に塗る分量を少し少なめにして頂くとよろしいかと思います。

そして、そっと「ミトン」に手を差し込んで頂ければ、手間を省くことができ、お薬の量も節約できるというものです。

他に、抗アレルギー剤の内服や漢方薬も併用して頂くことが多いです。
何せ短期間で完全に治すためには、持てる力を総動員しなければなりません!!

ところで、少し話しがそれますが、今年は、花粉症治療を重点課題として取り組んだのですが、ついでに手湿疹の治療に応用することができた一年でした。
手荒れにしろ、花粉症にしろ、ありふれた病気に対し、一生懸命治療に取り組み、何とかならないものかと試行錯誤を続けるうちに、ある日パッと治療方針が見えてくることがあるんですよ!

教科書には書いてないことでも、一生懸命自分なりに取り組んでいると患者さんに教えて頂けるというか、思わぬ治療法が突然見つかったりします。
僕の場合、これまで開業後16年間、毎年と言っていいほど、必ず何らかの発見があったように思います。

あくまでも患者さんにお教えて頂いての発見ですから、沢山の患者さんを診察させて頂くということは、自分なりの新しい治療手段を編み出すのに強力な武器となります。

これまで、手荒れに関しては治すばっかりで、写真は全然撮ってこなかったんですね。
今回の症例写真は、たいして重症ではありませんが、これからどんどん重症の写真も載せていくつもりですので、どうぞご期待頂きたいと思います。

それでは、また!

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「手湿疹(手荒れ)」について

最近、手荒れで受診される方が増えています。

クリニックの近所に美容師さんの専門学校がありまして、そこの
学生さんが良く来られます。
美容師さんの世界も厳しそうですね。

役割分担があるようで、駆け出しの頃は一日中シャンプーを任される
そうです。
これでは、どんなに丈夫な肌でも手荒れを起こしてしまいますよね。

手荒れがあるのに、それをおしてシャンプーを続けていますと、傷の
ついた部分に洗浄成分が入り込んでいきます。

また、髪の毛一本一本がまるでカミソリのようになって硬くなった手の皮膚
に傷をつけてしまいます。

手荒れの患者さんに対する注意点は、

①手を洗う回数を減らして下さい。
②お皿洗いの時は、必ずゴム手袋をはめて下さい。
③シャンプーの際は、生ごみ用のプラスチック手袋をはめて下さい。
 →実際、窓口でプラスチック手袋のサンプルを2、3枚差し上げて
  必ず使って下さいねって念を押しています。

と言っています。

手荒れを治療する上でのポイントは、

①かゆみ止めとして、毎日抗アレルギー剤の内服を飲んで頂きます。
②外用剤は、寝ている間の6~7時間の間に集中的に使用します。
③軟膏をただ塗るだけでは不十分な場合が多いので、「密封療法」という
 方法で、軟膏を塗った後、手全体をガーゼと包帯で覆ってしまいます。
④日中は、ヒルロイドソフトという保湿剤をハンドクリーム代わりに
 塗って頂き手を保護します。 

「密封療法」の手順は、次の通りです。

 ①ステロイド剤の非常に強いタイプのものをまず患部に厚めに塗って
  頂きます。
 ②その上に亜鉛華軟膏をたっぷりとのせます。
 ③そのあと、セロハンのついたメロリンという特殊なガーゼで手全体を
  覆います。
 ④マイクロポアという名前の通気性の良いテープで手全体をぐるぐる巻き
  にします。
 この時点で、「ミトン」(オーブンをつかむときの手袋)みたいになります。
 
 ⑤最後に、チュービグリップという管状の弾力包帯で指先から前腕の
  中ほどまで通していただくと完成です。

「密封療法」を行いますと、ただ軟膏を塗布する場合に比べて、クスリの
効き味は、2倍から3倍にアップします。

当院では、さらに、亜鉛華軟膏を重ねる「重層法」を足し算していますので、
効果はさらに倍増します。

こういった工夫をすれば、寝ている間に集中ケアができ重症の手荒れでも
治すことができるのです。

朝、起きた時には、いったん「ミトン」を外して、ティッシュ等で軟膏類を
ふき取って頂きます。

一度作成していただいた、「ミトン」は何回でも繰り返し使用できます。
再利用することで、2回目以降の処置の時間も短縮されますし、「ミトン」
内にステロイド剤の成分が残っていますので、効果のアップも期待できます。

この「ミトン」を使用した場合、たいていの場合は4~5日で手荒れが
治ってしまいます。

こういった、「密封療法」と「重層法」は、皮膚科的には非常に有名な
治療法のひとつではあるのですが、案外見過ごされていることが多いのではと
感じています。

強めのステロイド剤であるダイアコート軟膏、デルモベート軟膏を塗るだけで
軽症の手荒れは簡単に治ってしまうことも確かです。

しかしながら、先にお話しした美容師さんのように職業病としての手荒れは
治る暇がないのですね。

でも、何とかしてあげないことには手荒れがどんどん悪化して、最悪、
美容師さんという仕事をあきらめないといけなくなるかも知れません・・・。


そんな中、何とか治すには寝ている間に強力な集中ケアをしないと追っつ
かないと考えたわけです。

そうこうしているうちに、何年にもわたり手荒れが治らずに困っておいでの
重症の患者さんが、次々来院されるようになりました。

ホームページにも手荒れの治療について、事細かに載せていますし、
どんな手荒れも絶対治しますよ!!と豪語してますので、それを見て
他府県からわざわざお越し頂くケースもまれではございません。

もともとレーザー治療を専門にしている僕ですから、手湿疹を真剣に
考えたことは昔はまるで無かったんですね。

それでも、たまたま来院された目の前の患者さんを何とか治せないものか
と頭をひねっておればいつの間にか、「手荒れ」がスゴイ得意分野に
なってしまいました・・・。

開業する際、東地区医師会の副会長さんのK医師に教えて頂いた言葉があります。

「僕達開業医が日々目にするのは、common disease(ありふれた病気)ですよね。」
「先生は、これからcommon diseaseに対して、先生独自のやり方を編み出して
下さい。」

という言葉をはなむけとして頂いたんです。

開業後、14年が経過しましたが、この言葉を今でも胸の中にに大切に
締まってあります。

それでは、また。

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