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症例写真です。リストカット痕に対するレーザー治療 フラクショナル・レーザー(モザイク+eco2)×2回 大阪市中央区天満橋 ふくずみ形成外科 

今回は、リストカット痕に対するレーザー治療について触れてみたいと思います。

状態は、写真をご覧頂いたとおりですが、傷の幅が狭いものからやや広いものまで、また傷が平坦なものからやや盛り上がっているものまで、さまざまな状態の傷跡があるのがお分かり頂けるかと思います。

今回は、フラクショナル・レーザーの内、モザイク(フラクショナル・エルビウム・グラスレーザー)とeco2(フラクショナル・炭酸ガスレーザー)の2種類のレーザーを使って、2回にわたりレーザー治療を行いました。

2枚目の写真が、術後の経過写真となります。
はっきり申し上げてあまり良くなっていない様な印象を受けるかと思います。

注目すべき点がいくつかございます。
①盛り上がっていた傷が平坦に近づいています。
②治療後の色素沈着が非常に少ないです。
③幅が狭くて長さが短い傷跡から目立たなくなって来ています。
④傷の表面がつるっとした感じで光の照り返しが強かったものが、しっとりした質感に改善してテカリが少なくなってきています。
⑤全体として、グラデーションがかかりそのぼかし効果が功を奏して、傷が浮かび上がりにくくなってきています。

 治療前  2015年6月27日 



                                       


 治療経過  2015年11月21日

DSCN5321-blg2.jpg

患者さんの満足度もまずまずです。
①治療時間が短時間で済むこと。
②麻酔クリームを使用しますので、痛みがそれほど強くないこと。
③術後のケアが簡単で、ケア期間が2週間前後ち短期間で済むこと。
④治療を重ねるごとに、改善具合が目で見てご確認頂けますので、治療を継続していただく場合のモチベーションがアップすること。
⑤治療後の傷の状態を指先でなぞって頂きますと、段差があったところが解消し、平らになっていることを実感して頂けること。

といった、治療後の患者さんご自身が、傷の状態が良くなっているという実感を感じていただける点が良い点じゃないかと思っています。

そんな感じで、写真からは劇的な改善した雰囲気が伝わってこないかもしれませんが、診察室・治療室で患者さんと交わす言葉から得られる雰囲気を少しでもお伝えできればと思い、敢えて分かりにくいかもしれない写真を提示することにしました。

フラクショナル・レーザーは、すごい力を秘めたレーザーであると改めて思っています。

皮膚上にスリット状の穴を無数に空ける治療となりますが、あらたにできた小さな傷を体が自分自身で治そうとする際に、劇的な治癒機転が働きます。

インターロイキンを代表とする様々な化学伝達物質が傷の周囲に放出され、傷を早期に埋めてしまおうとする働きが活発となります。
その結果、傷がもとよりきれいに治ったり、周囲の正常な組織を引き寄せて傷の面積が却って縮小したりするのではないかと考えております。

フラクショナル・レーザーは、傷をきれいに治すという作用以外にもまだまだ可能性があるんですね。

ずばり、白斑治療に応用されつつあります。

アメリカのASLMSという学会誌で発表されて2年が経過しましたが、いよいよ日本でもいくつかの施設で治療成果を挙げていることが判明しています。

当院でも、フラクショナル・レーザーを白斑治療に応用していくのに機が熟したと考えております。
いやはや、すごい時代となってまいりました。

これまで、治療が難しいとされていた疾患に対し、どんどん解決の糸口が見つかってきています。
また、素晴らしいご報告ができるよう頑張って行きたいと思っています。

それでは、また!

クリニックのホームページへ飛ぶには、下のURLをクリックして下さい。
(医)美咲会 ふくずみ形成外科 
http://www.fukuzumi.jp/
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症例写真です。リストカット傷跡のレーザー治療 フラクショナル・レーザー(モザイク+エコツー)×3回 大阪市中央区天満橋 ふくずみ形成外科

今回は、リストカットの傷跡に対するレーザー治療について触れてみたいと思います。


フラクショナル・レーザーのモザイクとエコツーという2種類のレーザーを半年ごとに合計3回受けて頂きました。

2枚目の写真が治療後の写真となりますが、非常に目立たない傷となっているのがお分かり頂けるかと思います。

 治療前  2010年3月6日

DSCN4053-blg1.jpg

                          


 治療後  2012年6月22日



フラクショナル・レーザーには、大きく分けて次の2種類のレーザーがあります。
①エルビウムグラス・レーザー(機械名→モザイク)
②炭酸ガス・レーザー(機械名→エコツー)
です。

波長の違いで前者は皮膚の浅いところに届きます。
一方、後者は、皮膚の深部にまで届きます。

当院では、両方の機械を組み合わせることで、双方の良さを引き出す治療を行っています。

具体的に言いますと、前者のモザイク・レーザーは、皮膚の浅いところに届く性質がありますので、色むらやら瘢痕の白さをぼかして目立たなくさせる効果が高いという特徴があります。
いわば、パン作り際に、小麦粉を小さなハケでまな板の上に薄くのばす感じです。

一方、後者のエコツーは、皮膚の深いところに届く性質がありますので、盛り上がった傷を削り取って浅くしたり、凹凸の激しいニキビ跡を平らに近づける効果が高いという特徴があります。
いわば、ブルドーザーで大きく地ならしをする感じです。

前者の「ぼかし効果」と後者の三次元的な「削り効果」を併用することで、いろいろな状態の傷跡に対応できるようになっています。

これまで、傷跡のレーザー治療は難しいとされていたのですが、フラクショナル・レーザーが登場してからは、患者さんにお勧めしやすい選択肢の一つとなっています。

それでは、また!

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「モザイク」と「ECO2(エコツー)」の2種類のフラクショナル・レーザーについて その2

今回は、フラクショナル・レーザーの作用機序について、僕が思う
ままに書きますね。

前回は、傷(瘢痕)に対して、毛穴より小さな穴を円柱状に開けるのが
フラクショナル・レーザーという書き方をしました。

そして、傷にいくらレーザー光線をあててもそこから正常組織が
生まれることは考えられないということを述べました。

ですが、実際、傷にフラクショナル・レーザーを照射すると傷自体が
段々と目立たなくなってくるんですね。

フラクショナル・レーザーには二つの効果があると考えています。

一つは、グラデーション効果。
二つ目は、瘢痕の凹凸を軽減させる効果。
です。

まず、グラデーション効果について考えてみたいと思います。

通常、傷(瘢痕)はメラニンが乏しく白く浮いて見えるんですね。
そして、周りの正常皮膚は肌色をしているので、傷と正常組織の
境界部分がはっきりと区別されて目に見えます。

その為、傷が目立つということになります。
それでは、傷の辺縁部をギザギザにして、どこが境界か分からなく
して上げれば、おのずと傷は目立たなくなりますよね。

別の言い方をすれば、元々ある深い大きな傷の周りに、新たな
細かな傷を取り囲むように作ってあげればいいということになります。

「木を隠すには森」という言い方がありますが、傷にも当てはまります。
さしずめ「傷を隠すには傷の中」という感じです。

この、グラデーション効果が出せるのが当院の「モザイク」という
レーザーなんですね。
当院では、「モザイク」のことを”優しい”フラクショナルと、呼んで
います。

次に二つ目の、「瘢痕の凹凸を軽減させる効果」について
お話ししますね。

傷には、肥厚性瘢痕と言って周りの皮膚から盛り上がって見えるものと、
陥凹性瘢痕(かんおうせいはんこん)と言って、周りの皮膚に比べて
くぼんで見えるタイプがあります。

肥厚性瘢痕に対しては、
①シリコン・シートの貼付
②ステロイド注射
③リザベンの内服
④ヒルロイド・クリーム(保湿剤)の外用
⑤レストン(スポンジ)による圧迫
⑥ステロイド・テープの貼付
⑦切除手術
等いろいろな治療法があります。

一方、リストカットによる瘢痕には、従前の治療では間に合わ
ないことが多いんですね。
理由は、傷が極めて細いのと盛り上がり程度がそれほど
きつくないからです。

こういった場合に、フラクショナル・レーザーなかでも
「ECO2(エコツー)」が活躍します。

「ECO2(エコツー)」は「モザイク」より小さな円柱状の
穴を、より深く掘りこむことができます。

また、ピンポイントで掘り込むことができるので、極細の
白色瘢痕に対しても必要な箇所を絞り込んで治療することが
できます。

「ECO2(エコツー)」を使って、盛り上がった部分を平らになるよう
連続照射して参ります。

反対に、水疱瘡の痕やニキビ跡は話が逆になります。周りの皮膚
に比べて、瘢痕部分が「クレーター」状に落ち込んでいます。

落ち込んでいる状態を持ち上げるのは、形成外科的にも
非常に難しいんですよ。

組織自体が足りないので充填しないといけませんし・・・。
ヒアルロン酸なんかの注射で、クレーターを持ち上げて治療する
ことは今でも日本全国で行われていますが、なかなか
うまくいきません・・・。

理由は、「瘢痕」自体が、クレーター状にまるで焼き物のように
硬く形成されてしまっているからなんです。
小さな硬いお皿が皮膚の上に乗っかっているような感じです。

お皿の下にヒアルロン酸を注入した場合、お皿全体が浮き上がって
しまい、肝心のお皿のくぼみがなくなりません・・・。

多くの場合、クレーター部分が隆起をはじめドーナツ状に
なってしまいます。
真ん中だけが相変わらずへこんだままで、見た目にみっとも
ないことになってしまいます。

話しがくどくなってしまいましたが、「ECO2(エコツー)」の
特徴を述べるためにわざとしつこく説明しました。

陥凹性瘢痕の治療上の「極意」は、「堤防」を取ってあげること
です。

陥凹部分の壁が急峻に切り立っているために、そこに陰ができたり
して見た目に目立つことになります。

「堤防」を取ってあげると、その部分がなだらかになって斜め方向の
光を当てても影ができません。
つまり、傷が目立たなくなります。

その「堤防」を取るのに、「ECO2(エコツー)」が非常に向いているん
ですね。

「モザイク」が”優しい”フラクショナルとしますと、
「ECO2(エコツー)」は、”厳しい”フラクショナルと言えると思います。

実際、「ECO2(エコツー)」を照射した後は、粒々のかさぶたが照射エリア
全体に拡がることになります。

また、治るのに5~7日間を要しますので、文字通り侵襲のある”厳しい”
治療となります。

最後に、凹んだ部分は「ECO2(エコツー)」を当てた場合、盛り上がら
ないのでしょうか?
正直、少し期待できますが、大きくは望めないと思っています。

そのかわり、当院では凹んだお皿の底の部分にも「ECO2(エコツー)」
を当てて、その後でbFGF(フィブラスト)スプレーという肉芽を盛り
上げる働きのあるスプレーを噴霧しております。

以上、まとめますと
①”優しい”「モザイク」を傷周囲に万遍なく照射し、グラデーション
効果を出します。
②その後で、部分的に傷が盛り上がったり凹んだ部分に”厳しい”
「ECO2(エコツー)」を照射します。
③最後に、肉芽(にくげ)を盛り上げるスプレーを噴霧します。

当院では、これまでは良い治療法がなかった次のような病変
①ニキビ跡の凹凸
②リスト・カット
③皮膚線条・妊娠線
④けがの痕

に対して、非常に有力な治療手段を得ることができました。

通常、「モザイク」と「ECO2(エコツー)」を同日に当てます。
この組み合わせを1か月~1か月半おきに3回繰り返しますと、
かなりの改善効果が得られます。

①ニキビ跡の凹凸
②リスト・カット
③皮膚線条・妊娠線
④けがの痕
でお困りの患者さんは、
どうぞこの治療を受けて頂きたいと思います!!

お待ちしております。

それでは、また。

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「モザイク」と「ECO2(エコツー)」の2種類のフラクショナル・レーザーについて

お久しぶりです。

今日は、当院に導入済みのフラクショナル・レーザーについて書いてみたいと思います。

「モザイク」と「ECO2(エコツー)」の2種類がありまして、2台ともフラクショナル・レーザー
に分類されます。

フラクショナル・レーザーの特徴ですが、マイクロ・ビームと呼ばれる
レーザー光線でドット状の小さな穴を皮膚表面に無数に開けるんですね。

実際は、無数でもなくて有限なんですけど、
1㎝×1㎝の正方形の中に、50~200箇所もの小さな穴を開けることになります。

「モザイク」の場合、マイクロビームの直径は、200マイクロメーターで、
この穴は毛穴の大きさより小さいんですね。

次に深さですけど、1600マイクロメーター(1.6mm)の深さまでマイクロ
ビームは到達するんですね。これは、真皮の網状層というやや深い部分まで
届くんですけど、治療対象の傷の種類によっては十分な深さとは言えません。

一方、「ECO2(エコツー)」は、マイクロビームの直径が100マイクロ
メーターで到達する深さは、2.5mmとなっております。

モザイクを導入して3年、ECO2を導入して1年経ちますが、
①ニキビ跡の凹凸
②リストカットの傷
③皮膚線条(妊娠線)
に対して、主に使用しております。

フラクショナル・レーザーは、こういった皮膚病変に対して、
小さな無数の円柱状の穴を開けていくのですが、どういった
効果があるのでしょうか?

作用機序として、メーカーサイドが説明していますのは、
円柱状の傷が修復されて行く過程で、徐々に正常組織に
置き換わっていくというんですね。

実は、この説明は半分正しくて半分がウソです。

理由は簡単です。

「傷」=「瘢痕」ですから、傷にいくらレーザーを当てたところで
そこから「正常組織」が生まれることはあり得ません!

そもそも傷が治る過程は、「瘢痕治癒」と言いまして、皮膚の欠損部分が
丈夫な硬いコラーゲン繊維で埋められていくんですね。

いわゆる「瘢痕組織」は、正常組織とは全く違っていて、皮膚としての
「風景」がまったく無いんですね。
顕微鏡で見た「瘢痕組織」はさしずめ荒野といった様相です。

見渡す限りコラーゲン繊維のカタマリで、毛を取り巻く
毛包組織もなければアポクリン腺やエクリン腺といった
汗腺組織もない、血管も非常に乏しくいわば緑のない
砂漠が続くばかりです。

実は、フラクショナル・レーザーが開発された当初は、この
「無」から「有」が生じるような理論説明に、多くのドクターが
ダマされたんですね。

「傷」から「正常組織」が生まれっこないじゃないか!!
こんな覆しようのない基礎的事実が見事に煙に巻かれてしまったん
ですよ!

ところが、間違えた理論で洗脳された多くのドクターやメーカーが
この機械を使い続けていくうちに、何となく治療効果が見えてきたん
ですね。

「ウソから出たマコト」みたいな・・・。

僕自身、師匠の葛西先生からフラクショナル・レーザーのことをボロカスに
聞いておりましたので、おいそれとフラクショナル・レーザーに手を
出すわけにも参りません。
(葛西先生はきちんと初期型のフラクショナル・レーザーを何度も使用されての
ご意見でした。)

大恩人の師匠に反旗を翻すことになるんですから・・・。

僕は、レーザーの購入を検討する際、ビフォー・アフターの写真を何より
重視します。

モザイクで治療した症例写真が一番素晴らしかったんですよ。
それで、理論はともかくモザイクを購入することにしたんです。

フラクショナル・レーザーが世に出てから4年が経過していました。

実際、モザイクを購入してから一か月に一回のペースで3回程度
治療を行えば、治療効果がかなり出たんですね。

ところが、深いニキビ跡やリストカットの盛り上がった傷(瘢痕)には、
どうしても歯が立たなかったんですよ。

もっとダイナミックに削り取りたいという気持ちに駆られまして、
ECO2の必要性が生じるのにそれほど時間がかかりませんでした・・・。

僕の場合、レーザーに関する「欲しい欲しい病」は留まるところが
ございません。

目の前の疾患(病変)に対して、新しいレーザーなり治療機械が開発され、
従来のものよりさらに良い治療効果が期待できるのなら・・・。

買わずにおれないのですね。

古い機械で治療した場合、新しい機械で治療すればもっと良い治療効果が
出るのに・・・なんて気持ちが沸き起こって来て、何だか患者さんに対して
ウソをついているような気になるんですよ。

「患者さんに対しても自分に対しても、ウソをつかずに正直に生きて行こう」
そんな気持ちで新しい機械を買い続けています。

おかげで置き場所に困るほどレーザーやらなんやら機械が増えすぎて
しまいました・・・。

まあ、余談はこれくらいにして。

実際、ECO2を入れて良かったのか?

すごく良かったんですね。

盛り上がった傷がどんどん削れるんですね!!
欲張って削りすぎるとかえって傷がひどくなる恐れがあるので、ほどほどに
する必要がありますけど・・・。

現在は、傷痕の治療に対して、「モザイク」と「ECO2」を同時に使用して
います。
すごく使い勝手が良いですし、何より治療効果が素晴らしいです!!

今回は、少し長くなりすぎましたので、この辺で終わりにしますね。

次回は、フラクショナル・レーザーの理論が「半分正しくて半分が
ウソ」という理由についてもう少し詳しく述べたいと思います。

それでは、お楽しみに。


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