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「ミラドライ」 新しいわきが・多汗症の治療について

今日は、多汗症とワキガに対する新しい治療機械が登場しましたので、
それについて書いてみたいと思います。

その機械の名前は、「ミラドライ」と言います!!
当院には、今年の8月末に入ったんですね。

これまで、ワキガ・多汗症の治療と言えば、手術によりアポクリン腺
とエクリン腺を含む組織全体を切り取る方法が主流だったんですね。

学会でも、手術のデザイン方法を工夫していろいろアイデアを出し合ったり、
術後ケアの問題点を話し合ったりと、手術方法に関する発表が中心
だったように思います。

形成外科のドクターは、もともと手術の「皮弁法」というやり方が大好きな
人が多いんですね。
好きな理由は、手術中と手術後の手応えが確実にあるからなんですが・・・。

まず、その「皮弁法」について簡単に手術の手順を書いてみますね。

わきの毛の生えている部分が、手術の範囲になるんですけど、
まず、麻酔薬としてキシロカインの注射をわきの下の皮下に万遍なく
打ちます。

この注射がちょっと痛いんですが・・・。
まあ、細い針でそぉ~と打って行きますから、結構大丈夫だったりします。

麻酔が効いた後は、わきの中心部にしわの方向に沿って、4cmくらいの
長さで切開を入れます。

その切開線から、形成外科ばさみを差し入れて、わきの皮膚と皮下組織
の間で徐々に剥離していきます。わきの毛が生えている7cm×14cm
くらいの楕円形の範囲の皮膚を剥離するんですね。

この時、アポクリン腺とエクリン腺は皮膚側にへばりついている恰好
となります。

剥離が終わったら、皮膚の表側から二、三本の指を添えて
ベロンとひっくり返して皮膚の裏側を”のぞき穴”から覗き込む
形になります。

先に切開した部分が”のぞき穴”になります。

すると、アポクリン腺のひとつひとつのカタマリがまるで
”粒々コーン”のように見えるんですね。この”粒々コーン”を
形成尖刀という専用のはさみで、チョキチョキ切り取っていくんですよ。

指先で触って、目で確認して手術を進めますので、「取っている感」
がすごくありまして、手術をしている者としても安心感というか
、確実に仕事を進めている手応えを感じられるんですね。

皮膚の裏側にへばりついていたアポクリン腺とエクリン腺を含んだ
皮下組織を全部取り除いて、皮膚の裏側が文字通りツルツルになれば
オッケイなんです。

後は、バイポーラーという止血装置で止血をしっかり行って、切開した
皮膚を縫合すれば手術完了です。

抜糸は、おおよそ1週間後にできます。

アポクリン腺もエクリン腺も同時に取り除いてしまうので、汗も臭いも
同時に無くなります!!

「ふくずみ形成外科」でも、これまで開業以来14年間、本当にたくさんの
患者さんに「皮弁法」と呼ばれるこの手術を行って来ました。
本当に良い手術方法ですから、これからも絶対に無くならないはずです。

そんなに良い手術が方法があるのなら、「ミラドライ」なんていう
新しい機械はいらないんじゃないですか?という言葉が聞こえて
きそうです・・・。

ところが、患者さんのニーズって実に様々なんですね。
効果が同じなら、「手術後に傷が少々残っても平気です。」という方から、
反対に「なるべく傷が残らない方がいいです。」という方まで千差万別です。

メスを使った手術の場合、どんな名医が行ったとしても、どうしても
傷が残ってしまいます。タンクトップを着た時に、あるいは半袖でも
電車のつり革を持ったりした時に、手術を受けたことが周りの人に悟られ
はしないかと不安がよぎるかもしれません・・・。

「ミラドライ」は、メスや吸引管を一切使用しませんので、外から見た
時の皮膚表面には、傷が全く付かないんですね。これが最大のメリットです。

一方で、効果はどうなんでしょう?
傷が無くったって、効果が無ければ意味がないですから・・・。

実は、3年前にアメリカ、ヨーロッパ、日本で「ミラドライ」の
プロトタイプ(試作機)が先行導入されたんですね。

その時の治療成績が非常に良かったものですから、アメリカのFDA
(アメリカ食品衛生局・日本の厚生労働省に相当します。)の認可が
下りたんですね。

言わば、アメリカ政府のお墨付きがもらえたんですよ!

ここで、アメリカの実情をお話ししておきますと、アメリカでは
「ミラドライ」を2回セットで受けるのが標準コースとなっています。

1回だけなら70%の人に有効で、残り30%の人が効果が不十分
ということです。それで、2回の治療を標準にしています。

2回の治療を受けると、約90%以上の人が満足しているというデーターが
出ております。

人種により、体格や体臭の程度に差がありますから、アメリカの
データーがそのまま日本にはあてはならないと思います・・・。

これまでのメーカーの公表では、日本人の場合、1回の施術で効果が
十分出るケースがほとんどで、2回目の治療が必要なケースは、実際は
少ないんですね。

最後に、「ミラドライ」の原理について、簡単にお話しして
おきたいと思います。

「ミライドライ」は、マイクロ波という領域の電波を使用します。
マイクロ波は、高周波(RF)とレーザーの間の電磁波というイメージです。

原理的には、電子レンジと同じ仕組みなんですね。
すなわち、電子を四方八方に飛び回らせ、水分子に電子が激突し
水分子がブルブルと振動を始めます。

今度は、水分子同士が激しくこすれ合い熱が発生します。

ここで重要なことは、皮膚表面から順番に下層に向かって熱を加えて
行くやり方ではないんですね。

いきなり、アポクリン腺やエクリン腺のある皮下組織層を狙い撃ちして
、その層だけを焼灼するんですよ!

その時の温度は、55℃~70℃になるように設定されています。

次に、5.8ギガ・ヘルツという周波数が重要となります。
この周波数を選んだのには訳がありまして、その波長の電磁波は
脂肪層の表面で跳ね返る性質があるんですね。

すなわち、脂肪層より深部にマイクロ波が入って行かないので、
深部にある重要な太い血管や太い神経を傷つける心配がありません。

一方、皮膚表面は15℃のほどほどの冷水で冷却します。
(低い温度で冷却し過ぎると、冷気が皮膚内の温度上昇を妨げてしまい
ますから、15℃くらいの”ぬるい”温度で冷やすんですね。)

エクリン腺とアポクリン腺のある真皮層あるいは皮下組織層を安全に
しかも確実に焼灼するために2重、3重の安全装置が装備されています。

副作用としては、治療後に「腫れ」が出ることと、「軽いしこり」
が感じられることくらいでしょうか。
こういった症状も、2~3週間で徐々に治まって来ます。

「ミラドライ」は、技術の粋を集めた、まったく新しい治療法です。
切らずにワキガ・多汗症を治せるようになったんです!

こまめな通院が難しい人や、傷痕が残る手術にためらって
おられる方には、是非お勧めしたいと思っています。

それでは、また。


クリニックのホームページへ飛ぶには、下のURLをクリックして下さい。
(医)美咲会 ふくずみ形成外科  
http://www.fukuzumi.jp/
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石垣島に行って来ました。

一か月ぶりのブログ更新です・・・。
しばらく更新をさぼると書くのが億劫になりますね。

頑張ってまた書きたいと思います。

さて、お盆休みのことを書こうかなと思います。
今年のお盆休みは、思い切って7日間の連休としました。

この連休を利用して、4泊5日の日程で家族で沖縄の
石垣島に行って来ました。
沖縄はいいですね~。やっぱり。
空は青いし、海はライトブルーで澄んでいるし、
食べ物は美味しいわで、もう最高でした!

ANAインターコンチネンタルというホテルに泊まりました。
大きなホテルで、階数はそれほどないのですが横に
すごく大きくて端から端まで歩くのに7~8分くらいかかり
そうでした。

ホテルのプールが充実していて、小さなウォーター・スライダーが
ありまして、子供たちに大人気でした。

食事の方なんですが、朝と夕方はバイキングなんですけど、種類が
多くそのどれもが美味しんですね。

バイキング料理は、これまで手抜きのところが多い印象でしたが、
さすがにリゾート地の有名ホテルは違いますね。

すべて一品料理としてメニュー表に乗せてもいいくらいの力の
入れようでした。
素材も良いし新鮮だし、調理・味付けも完ぺきでした。

最初は、ダイエットをしなきゃとサラダをお皿に
山盛りにしていたんですけど、そのうち、周りの雰囲気に流されて
はじけてしまいました。

ハンバーグにソーセージにスープにチキンのグリルにお刺身に
デザートもてんこ盛り食べてしまったんです・・・。

タイのお刺身が、特に美味しかったですね。
イラブチャーという青い熱帯魚系なんですけど、
味は鯛そのものなんですね。

まぐろも地場のものがたくさん獲れるみたいで、冷凍ものじゃなく
生のキハダ・マグロが大量に盛り付けてありました。

レンタカーで、石垣島巡りも楽しかったですね。
フルーツ系は、ちょっと残念でした。

一見さん目当ての屋台が道路わきに出ていたので立ち寄ったのですが、
グァバジュースとパイナップルとミックス・ジュースはどれも
はずれでしたね。

店員さんの愛想の悪さがそのまま味の悪さを物語っているようで、
その部分に妙に納得してしまいました。

唯一、カット・マンゴーは美味しかったです。
値段の割に一切れしか出て来ず、サービス精神の物足りなさに
げんなりしてしまったのも良い思い出です。(ホンマか!?)

2日めは島巡りをしまして、石垣島から船で30分ほど離れた黒島に
上陸しました。

石垣牛をたくさん飼育している島で、人口より牛の数の方が
多いとのことでした。
広大な農園で肥満度の低い健康そうな黒毛の牛さんたちが、
のんびり牧草を食んでいましたよ。

そのわきをレンタル・サイクルでギーコギーコ進んでいきます。
さすがに、照りつける太陽は激しく暑いのですが、そんなの
へっちゃらです。

親には、暑いときに何でわざわざ暑いところに行くネン?と、
突っ込みを入れられたのもなんのその、大阪の暑さと
沖縄の暑さは違うネン!!と。

沖縄の暑さは、気持ちのいい暑さやネンという信念は、少しも
揺らぎません。(キッパリ)

そうそう、黒島は海がめの産卵地で有名なんですね。
海がめの研究所もちゃんとあり、水族館も見学させてもらえました。

海がめは、赤いのと青いのと居てるんですけど、小っちゃい子亀が
大勢わさわさ水槽の上の方で泳いでいます。
それで、こっち向いているんですね。いやぁ、かわいかったです。

親亀さんたちは、外の大きな水槽でダイナミックに泳いでいました。
小っちゃいのは是非、飼ってみたいと思いました。
大きくなったら海に帰すということで・・・。

そこで働いているスタッフの方達は、何だか楽しそうでしたよ。
大きな輝く瞳が印象的で、仕事の充実ぶりが伝わって来そうでした。

黒島の海のきれいさは、とんでもなく高いレベルですね。
透明度が高く、遠浅の海で子供たちも安心してシュノケーリングが
できます。

そこそこの大きさの熱帯魚が、体のすぐそばを泳いでいきます。
手を伸ばせばつかめそうなくらいの至近距離です。

魚の方が距離感を良く分かっていて、手を伸ばしても
届かないくらいのギリギリの近さを泳いでいます。

魚たちをたくさんおびき寄せようとポテトチップスとプリッツ
を小さく砕いて海面に浮かべました。

目論見通りたくさんの熱帯魚たちが寄ってきて、さながら
水族館のようになりまして、大満足でした。

あとで分かったことですが、以前は、海辺で餌用のソーセージを
売っていたようです。

ですが、慣れた熱帯魚の一部不届き物がスイマーの足を
つつくようになったんですって。

それでは、観光客に迷惑だということになって、ソーセージの
販売を取りやめたそうです。(残念・・・。)

熱帯魚が、餌を催促するようになったんでしょうね。
そういえば、僕も何度か魚に足を突つかれました。

それとは気付かずドクター・フィッシュみたいやね!
と、言って浮かれてたんですけど・・・。

そんなこんなで、楽しい夏休みを過ごすことができました。
来年は西表島まで足を延ばして、秘境の地を探検したいと
早速、次の目標を立てております。

観光客があまり行かないところが、やっぱり海が綺麗なん
ですよね。

体重は、ガッツリ食べたせいで2キロ近く増えてしまい
ました・・・。
帰って来てから、プチ断食なんかを決行しまして、
1週間で無事取り戻せましたけど・・・。

めでたし、めでたし。

次回は、当院に新たに導入されました「ミラドライ」
について書きたいと思います。

多汗症・ワキガの治療が切らずにできるようになったん
ですね。

それでは、お楽しみに。

クリニックのホームページへ飛ぶには、下のURLをクリックして下さい。
(医)美咲会 ふくずみ形成外科  
http://www.fukuzumi.jp/
プロフィール

ふくずみ形成外科・院長

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