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ニキビの治療に関する雑感 ~イソトレチノインの内服を中心に~

今日はニキビ治療について、イソトレチノインの内服を中心に書いてみたいと思います。

当院では、ロアキュテインという名前のイソトレチノインを使用しています。
使用を開始してから、もうかれこれ5年くらい経つかと思います。

重症ニキビで悩まれる患者さんは、もうこの薬に頼るしか方法が無いのではないかと
思うくらい、ありとあらゆる治療を体験されていたりします。

抗生剤の外用や内服はもちろんのことケミカルピーリングを受けたり、レーザー治療
も試されたりという方も珍しくありません。

実際、抗生剤を何カ月も内服して頂くことは、耐性菌が出現し易くなりますし、
ビフィズス菌その他の善玉の腸内細菌叢を破壊するんですね。
ずばり体のためには良く無いんです。

そういった副作用のことは、医者も患者さんも分かってはいるのですが、
他に有効な手立てがない場合には、それしか頼る方法が無いんですね。

ニキビ治療のガイドラインというものが、皮膚科学会で出されているんですが、
http://medical.radionikkei.jp/maruho_hifuka_pdf/maruho_hifuka-091029.pdf

この中にイソトレチノインという文言は一言も入っておりません。

理由は、この薬剤は厚生労働省の認可が下りてないからです。

日本の偉い先生方はイソトレチノインの存在は良くご存知ですし、効き味の素晴らしさも
論文等で確認済みのはずです。

でも、公的病院にお勤めの先生方は特に使用しづらいんだと思います。
厚生労働省というお上が決めた治療の枠組みの中からはみ出すような
治療はご法度です。

今、日本中の皮膚科のみならず病院や診療所で起こっていることを今日はこっそり
書いてみたいと思います。
これは、体制批判とも受け取られかねませんので、これまで口をつぐんでおりました・・・。

ブログを長らく休止していた理由の一つとして、本当のことをなかなか書けない
ということがあります・・・。

言い訳がましくなりますが、誰がどんな発言をしたかということをすでに逐一当局に
監視されている恐れがあります。
単なる杞憂かも知れませんが・・・。

さて、ずばり日本の医療は、「エビデンスとガイドライン地獄」なんです。
「エビデンス」という言葉は、「治療の根拠」という意味です。
効果がはっきり証明されている薬でないと、使用してはまかりならんということです。

「ガイドライン」は、「標準的治療の道しるべ」というくらいの意味でしょうか。
日本中のドクターは、この「エビデンス」と「ガイドライン」というふたつの
言葉に振り回されている恐れがあるんです。

その結果、どういうことが現場で起こっているのでしょうか?
患者さんは、時々こんなことを仰います。

「いろんな病院やクリニックを周りましたが、どこも似たような治療ばかりで
一向に良くならないんですよ・・・。」

さしずめ「キンタロー飴的医療」といった表現がピッタリとくるかも知れません。

「キンタロー飴」は昔懐かしい昭和風のお菓子ですが、どこで切っても断面は
同じ絵柄が出ます。

日本の医療は、ものすごく画一化が進んでいるように思えてなりません・・・。
不勉強の僕が、申し上げるのもはばかられるのですが、恥を忍びないであえて申し上げ
るとしますと、

日本国内の医療は、「決められたガイドラインで治療を進めるのが当然のことで、
それ以外のことはやらなくてもいいし、やっては駄目だ!」という雰囲気さえ漂っている
ように感じられてなりません。

今日は、何だか偉そうなことを書いてしまいました。

次回は、イソトレチノインの様々な効果と共に、副作用についても書いてみたいと
思います。
それでは、また。

クリニックのホームページへ飛ぶには、下のURLをクリックして下さい。
(医)美咲会 ふくずみ形成外科  
http://www.fukuzumi.jp/
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