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黒あざを切らずに治す方法 ~炭酸ガスレーザーとルビーレーザーの複合治療~

今回は、黒あざ(ホクロの大きいバージョン)のレーザー治療について、症例写真を御覧に入れますね。

治療前 2013年4月8日


                     

2013年 8月28日
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この方は、鼻の付け根に1cm大の黒あざが認められました。
従来なら、メスで切り取る手術が行われることが多いと思います。

ですが、メスで切り取るということになりますと、横方向に2cm程度の傷痕が残ります。
ご本人さんと付添いのお母さんもこの点を思案されておられましたので、当院ではまずレーザー治療をお勧めすることにしました。

まず、注射の麻酔を行った後、炭酸ガスレーザーで真皮中層までほくろ細胞を蒸散させました。
その後に、短発振ルビー・レーザーで真皮中層~深層までのほくろ細胞を破壊しました。

最後にダメ押しで、Qスイッチ・ルビーレーザーにて真皮深層から脂肪層にあるかもしれないほくろ細胞を破壊しました。

もっとも、NIIC製(旧日本赤外線工業、現エムアンドエム・ニーク社)のルビー・レーザーは、ボタンの切り替えで短発振とQスイッチの2種類のレーザーを出すことができます。

結局、この方は一回のレーザー治療でほぼほくろ細胞は除去することができました。
瘢痕治癒という軽い傷痕で病変部が覆われています。

まったく正常皮膚に置き換わるわけではございませんが、肌色になりますし、傷痕はほとんど目立たない状態となります。

この方の場合、治療後4ヶ月半で赤みが若干残っていますが、あと2~3ヶ月もすれば相当薄くなるはずです。
半年後には、治療したことがほとんど分からなくなると思います。

通常、こういった黒あざをレーザーで治療する場合、2か月おきに合計4回程度の繰り返しのレーザー治療が必要となることが多いのですが、この患者さんのように淡い黒色で病変の厚みが薄い場合には、1~2回の少ない治療回数で良い結果が得られます。

メスで切らないレーザー治療で、ここまで治せるんですから素晴らしいですよね。
黒あざのレーザー治療は、有力な選択肢の一つだと自負しております。

それでは、また。

クリニックのホームページへ飛ぶには、下のURLをクリックして下さい。
(医)美咲会 ふくずみ形成外科 
http://www.fukuzumi.jp/
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症例写真 赤ら顔(毛細血管拡張症)のレーザー治療

今回は、赤ら顔のレーザー治療について述べてみたいと思います。
まず最初に、症例写真を御覧に入れますね。

治療前  2013年3月5日


Vビーム4回終了 2013年7月30日
IMG_4559_convert_20130909175805.jpg

写真を見てお分かりのように、鼻から頬にかけて毛細血管拡張による赤みが中等度認められます。

5か月弱の間に、Vビーム(ロングパルス・ダイ・レーザー)を合計4回受けて頂きました。
月に一回のペースで治療を行いました。

比較的短期間の治療で、赤味は80%程度は改善できていると思われます。

患者さんのご希望により、回数がかかっても良いのでレーザー後になるべく紫色にならないようにお願いします、とのご希望でしたので、レーザーのパルス幅(照射時間)を40ミリセカンドと長めに取りました。

こうすることで、術後のケアが格段に楽になります。
術後しばらくアイスパックで冷却さえすれば、当日からの化粧も可能なほどレーザーのダメージは少なくなります。
もっとも、赤ら顔の患者さんの患部は、もともとダメージを受けておられる状態ですので、治療とはいえレーザーで大きなダメージをさらに負わせることは気持ち的にはばかられます。

赤ら顔の治療の成果は、レーザーや光治療器の性能や照射条件の設定に大きなウェートを占めると思われがちです。
ところが、実際の治療の現場としましては、全然別の観点からのアプローチが俄然重要になって来るんですね。

赤ら顔の患者さんのお肌をビデオスコープで良く観察しますというと、肌理(肌のキメ)が完全に損なわれている方がほとんどです。要するにせっせせっせと擦って洗い過ぎなんですね。

洗い過ぎて角質がもれなくこそぎ落とされて、すごい乾燥肌になっています。
本来、水分貯留とバリア機能を果たす角質がほとんど無い状態ですから、外的刺激にさらされやすくなっています。

赤ら顔の患者さんは、律儀な方が多いですから日焼け止めも厳重に塗られているケースがほとんどです。
日焼け止め自体の刺激ももちろんこれに加わりますし、日焼け止めとファンデーションをきっちり落とさないと気が済まない清潔志向が相まって、さらにクレンジング剤とともに時間をかけて肌をマッサージしながら擦りまくってしまいます!

もう、お気づきのことと思いますが、刺激にさらされ続けるお肌は、早晩悲鳴を上げてしまうでしょう!

実際、お肌はカンカンになって怒っているんですよ。
エエ加減に私を傷めつけるのは、お止しなさいと!!

ビデオスコープを通して、肌の切なる嘆きが聞こえて参ります。
先生、どうかご主人様に手を緩めるよう説得して頂けませんかと。
でないと、わたしこの先やっていけませんわっ!と。

しかと承知つかまつりました・・・。
きっと説得して差し上げましょうぞ。(僕)

というわけで、患者さんには薄化粧を心掛けて頂き、「パパット洗顔」をお勧めしております。
「パパット洗顔」とは、①時間をかけず、②力を加えず、③ごく最少量の洗顔料で、パパット洗い上げて下さいね、というものです。

これが結構難しんですけどね。
綺麗にしなきゃという固定観念が、非っ常~に強い患者さんが多くいらっしゃいますので・・・。
(ほとんど全員の方ですけど・・・。)

最後に、必ずもう一言付け加えております。
肌の清潔さを思うあまり、洗い過ぎますとお肌の老化が進みますよと。

「時間をかけてしっかり洗う」≠「肌の清潔さ」≠「肌の健康に良い」≠「美肌でいられる」
ということなんですけど、世の中の肌トラブルの方は押しなべてすべて「=(イコール)」と、思っていらっしゃるフシがあるんですね。

いつまでたってもメディアの論調もそうなんですけど・・・。
トホホ。

それでは、また。

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