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ミラドライ ~ワキガ・多汗症に対する電磁波治療器を使った新しい治療法~ 治療効果を十分引き出すための工夫あれこれ・・・。 大阪市中央区天満橋 ふくずみ形成外科

今回は、ワキガ・多汗症に対する新しい治療法として注目を浴びている「ミラドライ」ですが、十分な効果を引き出すために当院が工夫していることがいくつかございますので、あれこれ思いつくままに述べてみたいと思います。

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「ミラドライ」は、皮膚表面から5.8ギガヘルツの電磁波を照射し、脂肪層に浮かぶように存在しているアポクリン腺とエクリン腺を熱破壊させる治療法です。

アポクリン腺とエクリン腺を「選択的に」熱破壊させることができれば、周りの皮膚や神経や血管を傷つけることなく安全で確実性の高い治療が可能となります。

その安全性を高め、一方で治療効果の確実性を高めるために当院が行っていることを数点まとめて列挙してみますね!

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①患者さんの体格や体型に合った転写シートを選んで、アポクリン腺の存在部位を必要にして十分な範囲をカバーすること。
→治療範囲は、簡単に言いますとわき毛の生えている範囲がずばり治療範囲となります。
(左右の手の指の親指同士と人差し指同士をくっつけて、横長の楕円形を作れるかと思いますが、この範囲がわき毛の生えているおよその範囲と言えます。)
→体格が大きい方は、治療範囲が広くなりますし、身長が高い方は楕円形の長軸方向が長くなります。

②患者さんに合った転写シートを上手に腋の治療範囲の皮膚に写し取る作業が重要となります。
→かすれることなく、ゆがむことなくシート上の情報を、正確に皮膚に写し取ることは意外と難しい作業となります。
→キレイに転写できれば、迷うことなくミラドライのハンドピースを必要箇所に当てることができ、照射に関して迷いのない(間違いのない)、スピーディな治療が可能となります。

③麻酔の注射に関して、患者さんの痛みを少なくさせるための工夫。
→0.5%濃度のエピネフリン入りキシロカインの局所麻酔薬を使用します。
→これをメイロンという弱アルカリ性の注射薬で倍希釈します。
→酸性に傾いているキシロカインが同量のメイロン(アルカリ性)で中和されることにより、注射した時の皮膚組織の痛みがずい分と少なくなります。
→カテラン針という10cm近くある細長い針を使用することで、皮下の神経が鋭敏でない部分に針をくぐらせます。
→すると針の皮膚に刺入する回数が、片わき当たりわずか3~4回で済みますので、注射時の痛みが劇的に軽減されます。
→すなわち、長いカテラン針を使用しますと、一回の刺入で治療範囲のなんと半分くらいの広い面積を放射状に麻酔をかけることができるんです。

④ミラドライを良く効かせるための注射を打つ皮膚の深さについて。
→アポクリン腺は皮下組織のいわゆる脂肪層の上層にぷかぷか浮かぶように存在しています。(上の図を参照して下さい。)
→一方、エクリン腺もアポクリン腺よりは少し皮膚表面に近い部位に存在しています。
→このアポクリン腺とエクリン腺を効果的に熱損傷を与えるために、当院では麻酔薬を注射する際にも深さに注意を払っております。
→すなわち、カテラン針という10センチ近い細くて長い注射針を使用し、真皮層と脂肪層の間を縫うようにカテラン針を滑り込ませます。そして、この真皮層と脂肪層の境界領域に注射薬を注意深く均等に注射していきます。
→その結果、アポクリン腺とエクリン腺を多く含む組織が、多量の注射薬で取り囲まれることになります。(このアポクリン腺とエクリン腺を含んだ注射薬全体の領域を便宜上、A領域と呼ぶことにします。)
→こういった、下準備をしておいてからミラドライを皮膚表面から照射しますと、注射薬で満たされたA領域が電磁波により効果的に熱上昇が起こり、結果的にアポクリン腺とエクリン腺を丸ごとひとかたまりとして焼くことができるんです!

⑤ミライドライの照射の実際
→エネルギー量は、基本的にMAXのレベル5で行います。
→上記A領域に多量の麻酔薬(水分)を配置してありますので、皮下の神経や血管を保護する役目を果たし、皮膚表面から強い電磁波のエネルギーを与えても、目的とするA領域にほとんどのエネルギーが吸収されますので、安全かつ効果的な治療が可能となりました。
→やせ形の体型の方は、部位により3~4に下げます。
→前腋窩線すなわち腋の前方のエリア(前胸部と上腕に挟まれた領域)は上腕神経が、皮下の浅い部分を走行していますので、安全性を確保するためにエネルギー量を3~4に下げて治療を行います。
→その他、麻酔をしているにもかかわらず患者さんご自身が、施術中にピリッとした痛みや違和感を訴えられたりした場合は、すかさずエネルギー量を1~2程度、場合によってはレベル2まで下げるようにしております。

⑥ミラドライによる効果的な治療が果たしてできたかどうかについての判定は、術後2週間後の診察の際、実際に患者さんとご一緒に確認することができます。
→それは、以前のブログにも書きましたが、わき毛の生えている部分の楕円形のエリアを手の平で軽くなぞりますと(触診)、厚みが1cm程度の板状のしこりとなっているのが分かります。
→これは、まさしくA領域がしっかりと熱損傷を受けたことにより(タンパク質の熱変性が生じ)瘢痕組織に置き換わっていることに他なりません。
→ミラドライの治療後にA領域に、以前よりしっかりとした強い瘢痕を確認できるようになったのは、注射の際に長いカテラン針を使用し、片わき当たり80CCもの大量の注射薬を使用するようになってからのことです。
→そして、治療効果が以前に比べて30~40%ほどアップしたことが、患者さんからのアンケート調査により確認できております。

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ここで、話が少し逸れますが、僕が、大学病院の形成外科で働いていた時の、恩師の久徳茂雄先生のお言葉が思い出されます。
久徳先生は、手術が大変お上手な先生で、術後の経過がいつも順調で、うまくいかない手術が極端に少ないことで有名でした・・・。

その久徳先生のお言葉です。
「たまたま手術がうまくいったんじゃないよ。」
「術後経過も、たまたまうまくいったのでもない・・・。」
「いろいろなハードルをひとつひとつ乗り越えたからこそ、うまく行ってるんやで」と。

ここに僕が大学病院在籍中に学んだこと、恩師から教えて頂いたことを思い出す限りまとめて見たいと思います。

題して「手術を成功させるためには・・・。」

①手術のデザインが適切かどうか?
②麻酔の打ち方(麻酔薬の選択と量と濃度と深さ)が適切かどうか?
③メスによる皮切が適切かどうか?(メスの刺入角度、メスをさばくスピード、メスを進める方向、皮切の深さが適切かどうか。)
④皮下組織の処理が適切かどうか?(皮弁移動をスムーズに行うための剥離が必要にして十分か?)
⑤皮弁を栄養する血管は確保されているかどうか?(確認のためドップラーエコーも使用します。)
⑥止血操作が十分か?
⑦廃液用のドレーンが適切に留置されているか?
⑧適切な太さの縫合糸で真皮縫合が適切にできているかどうか?(断端が段違いになっていないかどうか?)
⑨適切な太ささの縫合糸で表皮縫合が適切にできているかどうか?
⑩術後のドレッシングが適切にできているかどうか?(軟膏・ガーゼ・テープの貼付が適切にできているかどうか?)
⑪術部の固定が、しっかりとできているかどうか?
⑫術後の良肢位が、しっかりと取れているかどうか?
⑬術後の皮弁の色の血色が、適切かどうか?(毛細血管のキャピラリー・リターンにて確認します。)
⑭皮弁の色が悪い場合には、プロスタグランジン製剤の投与・医療用ヒルの使用をためらわずにすぐ使用できるかどうか?
⑮糖尿病等の患者さんの基礎疾患が安定しているかどうか?
⑯感染予防が、適切に図られているかどうか?(手術前後の清潔操作・術後の感染予防のための抗生剤の投与。)
⑰術後のガーゼ交換の際、皮下出血、皮弁壊死が無いことを確認できているかどうか?
⑱適切な時期に、術後抜糸が行えているかどうか?
⑲抜糸後のケロイド予防のための、スポンジのレストンによる圧迫やマイクロポアによる縫合部の圧迫がきちんとなされているかどうか?
⑳患者さんに対するムンテラ(治療方針の説明・術後直後の説明・術後経過の説明)が必要にして十分行えているかどうか?
また、使用する薬剤・固定用具等の必要性と副作用、使用する期間、見通しについて、患者さんに対して分かりやすく説明ができているかどうか?

ひとつの手術を無事に完結させるためには、最低これくらいのことを抑えておかねばなりません。
肝心の手術費用や入院期間、入院中の食事内容についても必要に応じて言及せねばなりません・・・。

病院勤務のドクターは、非常に多忙です・・・。
入院時治療計画、麻酔科ドクターとの打ち合わせ、レントゲンや血液検査と言った術前検査の依頼、執刀者との術前カンファレンス、手術前・後のベッドサイドに行っての患者さん・ご家族への説明・声掛け・励まし。
糖尿病やその他基礎疾患を持っておられる患者さんへの、院内他科へのご高診依頼。
手術の執刀・介助・立ち合い。
手術所見を図柄入りで克明に記録するためのオペレコ(operation record)の記入。術後の毎日のガーゼ交換とカルテの記入。薬剤部への必要薬剤の依頼と受け取り。担当ナースへの申し送り。外出許可。退院時サマリーの記入。必要に応じて、細菌培養検査の実施、炎症反応の確認のための採血、抗生剤の点滴投与も必要となります。

刻々と変化する病状に対して、適時・適切な処置と薬剤の投与・免荷・体位変換さえも必要になることがあります。

ずいぶん沢山のことを書き連ねましたが、一人の受け持ち患者さんを入院から手術を行い、退院まで見届けるまでには、無数ともいえる数々のステップを踏んで、術後管理等あらゆるハードルを的確にクリアしていかねばなりません・・・。
本当に大変なことです・・・。

久徳先生の言わんとされた内容が、僕の心の奥深くに刻み込まれていて、今しみじみと思い出されます。

「何事も、たまたまうまくいくことは無い!」
「物事がうまく運ぶためには、無数の越えなければならないハードルが目の前に立ちはだかっている。」
「うまくいかなかった場合には、すべて原因がある!」
と、言ったことだと思います。

久徳茂雄先生!その節は、数々のご指導・ご鞭撻を頂戴し誠に有難うございました!
この場を借りて、心より御礼申し上げます。

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ひるがえって、「ミラドライ」を成功させるためには、
①両わきのニオイチェック・家族歴。耳垢の様子等細かいチェックを行い、手術適応があるのかどうか適切な診断を下すこと。
②術前デザインを正確に行うこと。(患者さんの体格体型に適合した転写シートを選択し、治療部位に丁寧に転写させること)
③カテラン針という特別な注射針で、痛みが少なくて、逆に治療効果が高い麻酔方法を選択すること。
④患者さんの体格や施術部位により、適切なエネルギー量をこまめに調整の上、あてムラの無いよう、ミラドライを丁寧に照射すること。
⑤ミラドライの術前・術後に患者さんに対して、リスクと効果さらに術後経過の様子について適切に説明すること。
⑥ミラドライ照射部位に関して、定期的に術後状態の確認を行い、その都度効果判定を行うこと。
→当院では、ミラドライ照射後の定期検診を2週間後・4週間後・2か月後・3か月後・6か月後に行っています。

すべて、手術を成功に導くための久徳先生の「お教え」と一致することばかりです。

これからも、恩師の「お教え」を機会があれば触れて見たいと思います。

それでは、また!

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(医)美咲会 ふくずみ形成外科 
http://www.fukuzumi.jp/
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症例写真です。AGA(男性型脱毛症)の治療 40代後半男性 育毛×2年 フィナステリド内服+ミノキシジル内服・外用+酵母亜鉛+その他α・β 大阪市中央区天満橋 ふくずみ形成外科 

今回は、当院が非常に得意としておりますAGA治療について、症例写真をご覧にいれたいと思います。

患者さんは、40歳代後半の男性です。
これまで、いろいろな育毛・発毛治療を受けて来られたと仰っておられました・・・。

これまでこの方が試された育毛・発毛治療にちょっとだけ触れて見たいと思います。
①発毛効果があると大々的に宣伝している大手メーカーのシャンプー
②薬局で売っているリアップ(外用剤)
③発毛サロンでの施術
④発毛効果があるとされる各種サプリメントの内服
⑤医薬部外品の各種育毛・発毛外用剤
いと言った内容でした。

当院に治療を求めて来られたという事で、効果につきましては敢えて触れなくてもよろしいかと思います。

さて、当院では約2年間に渡り以下の内容で治療を行いました。

①フィナステリド製剤の内服
②ミノキシジル製剤の外用
③ミノキシジル製剤の内服
④酵母亜鉛の内服
⑤その他治療α
⑥その他治療β

その結果、写真をご覧頂ければある程度の治療効果をご確認できるかと思います。

 治療前  2012年11月17日




                       


 治療後  2014年11月15日

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治療効果のポイントを列挙してみたいと思います。

①前頭部から頭頂部にかけてのいわゆる軟毛化が改善されている。
→軟毛から硬毛に置き換わっています。
②前頭部のみならず頭頂部の薄毛が改善されています。
③毛髪の黒味が、もともと淡い色調だったものが、深い黒味となり全体的に黒々としています。
④側頭部から後頭部にかけて、毛髪の厚みといいますかボリュームがアップしています。
⑤毛髪全体から発せられる光沢と艶のアップにより、若々しい印象を受けます。

といった、ところでしょうか?

毛髪が再生(毛のなかったところに新たに発毛してくる現象)について、これまでの経験で分かっていることをお伝えしたいと思います。

①白髪頭の患者さんでも、毛のなかったところに新たに発毛してきた場合、決して白髪として発毛するのではなく、新たに黒い毛として発毛するという事実があります。
→これは、まさしく毛髪の若返り効果と言えるかと思います。

②前頭部なら前頭部だけ、頭頂部なら頭頂部だけ生やしたいという方でも、治療を続けて頂くうちに目的の部位以外の後頭部や側頭部の毛量も増えますし、毛の太さも太くなりますし、いわゆるコシが出て来る効果により毛が根元から立ち上がり、その結果ボリュームアップに多大なる貢献をします。
→すなわち、育毛・発毛治療は、毛髪全体の若返り効果であり、髪の毛全体が増えますし硬くコシのあるしっかりとした毛になるという訳です。

③治療効果が十分出たとして、その後ぱったりと治療を打ち切った場合には、元に戻るのでしょうか?
→残念ながら、そういったケースが多く見受けられます。
→患者さんには、数ヶ月中止してみて抜け毛が増えたり、毛が細くなってきた場合には、治療を再開しましょうとお話ししております。
→一方、完全に治療を中断してしまった場合のAGAの再発を強く心配される方には、薬の使用ペースを2分の1から3分の1に減らされて、細く長く継続されては如何ですか?と、提案するようにもしております。
→良くなった後は、一旦治療をやめてみるもよし、薬の量を減らして細く長く続けるもよし、その方にあったやり方がいくらでも有ろうかと思っています。

それでは、また!

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新しい腋臭症・多汗症の治療  ~ミラドライを中心に~ 大阪市中央区天満橋 ふくずみ形成外科

今回は、わきが・多汗症の病態と新しい治療についてミラドライを中心に語ってみたいと思います。

わきのニオイがきつくて、ぷ~んと鼻を刺すような臭いを発している場合がございますが、まさしくこれがワキガの状態と言えます。
診察室では、客観的事実をつかむために、ワキガでお越し頂いた患者さんすべてに対していつも決まって行う検査と質問事項がございます。

まず、オスミテストといいまして、患者さんの両わきを乾いたガーゼでしっかり拭っていただきます。
すぐさま、拭いガーゼを院長の僕と看護師が自分の鼻先に近づけニオイの程度を判定致します。
そして、ニオイの強度を10段階で判定結果をカルテに書き込みます。

その後、家族歴をお聞きします。
腋臭症は高率に遺伝素因が関係していますので、血のつながったご家族でワキガの方がいらっしゃるかどうか率直にお尋ねいたします。

その後、耳垢が湿っているか乾いているかをお尋ねするようにしております。
外耳道もアポクリン腺が多い部位でして、耳垢が湿っているという事だけでアポクリン腺の分泌量が多いというひとつの判断材料となります。

最後に、下着のわきの部分が黄色く変色していたご経験があるかどうかもお聞きします。
アポクリン腺からの分泌が多い場合、下着の変色のあるなしとその程度により、大まかな判断材料とすることができるからです。

そもそもアポクリン腺が存在するエリアは、なにもワキに限った事ではございません。
アポクリン腺の存在している部位を順に挙げますと、
①外耳道部
②腋窩部
③乳輪部
④臍部(おへそ)
⑤外陰部
と言った風に、体の広範囲に局在しております。

ですから、ワキガの手術を健康保険が適応となる皮弁法で手術した場合や、ミラドライで治療した場合でもわきの部分のアポクリン腺を除去・破壊することで、ニオイの減少効果は80%程度期待できますが、わき以外の他の部位にもたくさんのアポクリン腺が存在していますから、完全にアポクリン腺由来のワキガあるいは体臭を除去することはできないということになります。


〇 わきが(腋臭症)

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〇 多汗症

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☆ ミラドライの仕組みとメリット

ミラドライは、多汗症の原因となるエクリン腺とワキガの原因となるアポクリン腺を両方とも同時に熱損傷を与え除去することができます。

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下の図は、15秒間ラジオ波を照射し、その直後に15秒間冷却を行っている模式図となります。



ラジオ波の周波数は、5.8ギガヘルツに設定されているのですが、この周波数は脂肪層の丁度上側で跳ね返される特徴があり、脂肪層や血管や神経が走行している皮膚の深部に入って行かないという特性があります。

皮膚表面から伝わるエネルギーと脂肪層で反射されたエネルギーが、アポクリン腺とエクリン腺が存在する層を上と下から文字通り挟み撃ちする格好で焼灼できるという形になっております。



☆ 実際のミラドライ治療

1.治療範囲の特定とマーキング
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専用の転写用紙が何種類も準備されておりまして、体格や体型に応じてアポクリン腺の存在エリアを必要十分にカバーできるようになっております。

上手に転写するには、繊細な指先の感覚に頼った細かなコツと熟練技が必要となります・・・。



2.注射による麻酔
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当院では、現在はカテラン針という比較的長い針を使用してヒフの刺入による痛み刺激をなるべく軽減させるよう工夫を凝らしております。
また、ターゲットとなるアポクリン腺とエクリン腺の存在部位に麻酔の注射液が多く行きわたるよう、片わきで80CCの麻酔量を使用しております。
ミラドライのラジオ波は、水分に高率に吸収される性質がございますので、ターゲット周辺部に液体成分を多量に配置させておくことで、安全で効果的な治療が可能となっております。


3.マイクロ波の照射
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転写用紙から転写されたポイントにハンドピースの先端部分を合わせてマイクロ波を照射して行きます。
体格の小さい方で、片わき当たり25箇所程度、体格の良い方で片わき当たり30箇所につき照射していくことになります。

先程、言いました通り、一箇所あたり15秒間マイクロ波が出て、ターゲットとなるエリアに熱エネルギーを発生させます。
十分な熱エネルギーが得られた後は、周囲の熱損傷を予防する目的で15秒間の冷却をじっくりと行います。

この際の、冷却は、マイナス何度という急激な冷却では無く、0℃程度の割と緩やかな冷却となっております・・・。

また、ハンドピースの先端部分は、肌に押し当ててスイッチを押すと吸引装置が働いて陰圧がかかるようになっています。
陰圧により皮膚がハンドピース側に吸い寄せられ、結果としてターゲットとなるアポクリン腺とエクリン腺がラジオ波発射口にグッと近づくことになるんですね。

この技術もきめ細かい部分ですね。
そのまま皮膚に押し当てるだけではなく、わざわざ陰圧でもってターゲットを機械側により近づけておいてからラジオ波をおもむろに照射するという大変芸の細かい技術となっています。

ミライドライは、アメリカ製の治療器械ではございますが、おもてなしのこころを持った日本の技術が介入しているように思えてなりません・・・。

さて、手術と比べてミラドライが勝っている部分を最後に述べて終わりにしたいと思います。

①ミラドライは、両わきの治療が同日に行えることが素晴らしいメリットだと考えています。
→手術は、片わきずつ日にちをずらして、左右を交互に受けられることをお勧めしております。
→日常生活上、腕を上げたり、モノを持ったり、服を着替えたり、髪の毛を洗ったりする動作が、両わきを同時に手術した場合は、両手の自由が効かないので、非常に不自由を強いられるからです。

②ミラドライは、メスを使用しませんので消毒や抜糸の必要がございません!
→よって通院の必要がございません。
→ただし、定期検診は、2週間後、4週間後、2か月後、3か月後に術後の状態を診せて頂いております。

③ミラドライは、メスを使用しませんので傷痕が残りません!

④ミラドライは、即効性がありますので治療直後から汗と臭いの減少効果を実感して頂けます。

⑤ミラドライは、ターゲット(アポクリン腺とエクリン腺)に直接作用して熱損傷を与えますので、汗腺を取り除く外科治療と同等の効果が得られます。

⑥ミラドライは、治療後の回復が速いので、当日からシャワーをご使用できます!
→翌日以降からは、入浴も可能ですし、普段通りの生活ができます。

⑦ミラドライは、治療時間が両わきでたったの1時間で済みます!
→ごく短時間で治療が済みますので、患者さんの拘束時間が短いのも大きなメリットと言えます。

⑧ミラドライは、治療効果が出やすい方・逆に出にくい方といったばらつきが非常に少ない、優れた治療法だと言えます。
→受けて頂いたほとんどの方が効果に満足して頂いております。
→満足いただけていない方も中には少ないながらもいらっしゃいますが、そういった場合には効果をより確実にさせるために、2回目のミラドライの治療をお勧めするようにしております。

一方、ミラドライの副作用とデメリットにも少し触れておかねば公平ではないですね・・・。

①治療後、1~2か月間くらいは治療部位に一致してしこりや多少のデコボコ感が生じます。
→アポクリン腺とエクリン腺を皮下でしっかりと熱損傷を与えて焼いておりますので。ある程度、皮膚が硬くなったりしこりが生じたりデコボコが見えたりすることがあります。
→最終的には、肉眼で分からないレベルまでちゃんと回復されます。

②二の腕の内側が治療直後から2~3週間しびれたり、皮膚感覚が鈍くなったりします。
→後遺症を残すことなく、2~3週間(長い方で2ヶ月程度)で全く元通りの正常な感覚を取り戻されます。

③治療部に一致して、色素沈着が2~3ヶ月続くケースが一部でございます。
→半年もすれば確実に薄くなって分からなくなります。

これらの副作用に関して、僕としましては次のようにむしろ前向きに捉えております。
それは、ワキガの手術を行っている形成外科医なら周知の事なのですが、脂肪層に浮かんでいるアポクリン腺は実際のところ、結構な厚みがあって面積も手のひら大くらいあって、それはそれは大層なボリュームがあるんですよね・・・。

それを、メスで切開することなく、皮膚表面からラジオ波を照射して焼切る訳ですから・・・。
よほど、しっかり焼かないとそうそう簡単に消えてくれるものではございません。

逆説的になりますが、ミラドライは結構な容積のアポクリン腺とエクリン腺をしっかり破壊できる機械と言えます。破壊が十分行えたことが、治療直後のしこりや皮膚の硬化である程度推し量ることができ、治療部位に一致して万遍なくしっかりと厚みを持ったしこりが出来たのなら、目的とするターゲットを十分焼くことができましたよという事になります。

繰り返しになりますが、皮膚表面に器械をあててラジオ波を照射し、皮膚の深部にあるアポクリン腺を焼き切るというのは実に凄い芸当なんですね。
この機械が開発され、発表されてからかれこれ5年近く経つのですが、3年ほど前にフェイスブック等のソーシャルネットワークでそれはそれは侃侃諤々の議論がなされ、「ミラドライ」は世界中の形成外科医の間で注目の的となったんですね。

師匠の葛西先生に「ミラドライ」を当院で導入したんです。とお伝えした時の葛西先生のリアクションが非常に印象的でした。
「あのミラドライを入れたんかぁ?、君、やるなぁ・・・。」っていう感じでした。

効果があるのか無いのか?出始めの頃は盛大に物議をかもした「ミラドライ」ですが、現在では、「効果あり」ということで、確かなポジションを確立しているかと思います。

すごく良い治療方法なので、これからも多くの患者さんにお勧めして行きたいと考えております。

それでは、また!

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症例写真です。tattoo(刺青)のレーザー治療について (Qスイッチ・ルビーレーザー+Qスイッチ・ヤグレーザー)×6回 大阪市中央区天満橋 ふくずみ形成外科

今回は、刺青のレーザー治療について症例写真をご覧に入れたいと思います。

色素の色は、
①黒色
②ピンク色
③赤色
の3色です。

黒には、Qスイッチ・ルビーレーザーを照射しまして、ピンクと赤にはQスイッチ・ヤグレーザーの半波長すなわち532ナノメーターのグリーンライトを照射しました。

半年に一回の治療ペースで、足かけ3年に渡り治療を受けて頂いた結果、合計6回目でここまで薄く消すことができました。
あと、1~2回で完了できる見込みです。
レーザー後の炎症後色素沈着がもともとあった病変の周囲にうっすらと茶色く生じていますが、レーザー治療を終えて半年~1年もすれば徐々に消えて参ります。

通常、刺青のレーザー治療は、一か月から一か月半ごとに5回~8回程度の治療回数が必要となります。

 治療前  2010年6月29日

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 治療後  2014年11月1日

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就職や就学で、患者さんご自身が治療を急がれる場合は、部分麻酔の注射を行った後、メスで切り取る手術を行いますが、時間がある程度許される場合は、傷がほとんど残らないで済むレーザー治療をまずお勧めするようにしております。

現在では、多色刷りの刺青に対してもほぼ対応できるようになっております。
白色と肌色の色素は、レーザーの場合、少し取れにくい傾向があります。

黄色の色素は、昔は取れにくかったのですが、今ではQスイッチ・ヤグレーザーをハイパワーで照射することで対応できております。

赤色の色素で、レーザーを当てた場合、真っ黒に変色する場合がございまして、この場合も治療回数が大変多くなる傾向があります。
最終的には、ほぼ消し去ることができますが、赤色の色素が入っている患者さんには、あらかじめこの点をご理解いただく必要がございます。

他に、消しやすい刺青のタイプと消すのに非常に時間がかかるタイプがあることをお話ししておかねばなりません・・・。
筋彫り(すじぼり)と言いますが、線で彫っただけの刺青は比較的少ない治療回数で消すことができます。

また、ぼかしをかけたりうっすらとした刺青、素人の方がいたずらで墨汁等で入れた刺青も治療回数が少なくて済みます。

逆に、プロの方がマシーンを使って、はっきりと濃く入れた刺青は、色素が非常に多いことから、消すまでの治療回数が10回前後あるいはそれ以上に及ぶことがあります。

刺青に関しては、
①色素の種類→黒一色なのか多色刷りなのか?
②刺青の色素の濃さ
③筋彫りなのかベタなのか?→ベタは、圧倒的に色素の量が多いのでそれだけ治療回数がかかります。
②素人彫りなのか、プロの彫り物なのか?→素人彫りは、優しいです。プロの彫り物は、難しい傾向になります。
③刺青の大きさと形態 (細長いものは、メスで切り取りやすいです。)
④刺青のある部位 →胸骨部や肩と言った部位は、ケロイド好発部位なのでレーザーにしろ手術にしろ注意を払わねばなりません・・・。
⑤治療に許される期間(一か月なのか1、2年くらいは大丈夫なのか?)
⑥通院出来る頻度(治療ペース)とレーザーあるいは手術の見込み回数
⑦広範囲の麻酔の注射に耐えて頂けるか?

等を勘案して患者さんとよく話し合いながら治療方針を決定するようにしております。

刺青の患者さんは、近年増える方向にあるかと思います。
レーザーの治療技術の進歩もまた、刺青除去を希望される患者さんの増加傾向とシンクロしているように感じております。

それでは、また!

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症例写真です!【再掲】40代前半男性 男性型脱毛症患者さんの発毛に関して フィナステリド内服+ミノキシジル内服+外用+亜鉛酵母+その他

今回は、男性型脱毛症患者さんの症例写真をご覧に入れたいと思います。

男性は、40歳代前半の方で、これまでいろいろな育毛剤を試されたにもかかわらず、なかなか良い結果が得られなかったというエピソードをお持ちの方で、縁あって当院に通院されておられます。

以前に、この方の症例写真を提示したことがございますが、その後さらなる治療効果が得られましたので、改めて掲載させて頂くことにしました。

この方に使用した治療薬剤は、次の通りです。

①フィナステリド製剤の内服
②ミノキシジル製剤の内服
③ミノキシジル製剤の外用
④亜鉛酵母(サプリメント)
⑤その他1
⑥その他2

 治療前  2013年12月28日






                       



 治療後  2014年11月15日

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症例写真のビフォーとアフターの2枚の写真から読み取ることができる改善ポイントを挙げてみたいと思います。
①前頭部の毛量が増えて、地肌が見えなくなっている。
②前頭部の生え際の軟毛だった毛が太く硬毛に成長し、太くコシが出た成果により毛の一本一本が根元から自立的に立ち上がるようになっている。
→前頭部の毛量アップと同時に、急峻な力強い立ち上がりが見てとれる。
③全体的に毛が一本一本太くなった効果により、毛髪全体の黒味が著しく増加して若々しい印象を受ける。
④側頭部から後頭部にかけての輪郭部分の毛量が、明らかに厚みが増しボワッとボリュームが格段にアップしている。

治療内容として、従来の軟毛化に対するAGA治療に当たるのが①~④となっております。
さらなる効果増大を目的として、治療法⑤と⑥を追加しましたところ、発毛効果と一言で片づけられないほどの見事な若返り効果が得られました。

ここで、治療法⑤と⑥が一体何かという事については、諸般の事情により詳述できないことを非常に残念に思っております。
いずれお話しすることができるようになればいいなと夢想しています。

育毛・発毛に関する飽くなき探求は、これからもまだまだ続きます。
請うご期待!

それでは、また!

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(医)美咲会 ふくずみ形成外科 
http://www.fukuzumi.jp/
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