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症例写真です。 太田母斑 20代後半女性 Qスイッチ・ルビーレーザー治療×4回 大阪市中央区天満橋 ふくずみ形成外科

今回は、太田母斑の症例写真をご覧に入れたいと思います。

患者さんは、20歳代後半の女性で、生まれつき右ほほに薄茶色の太田母斑が認められます。

太田母斑は、原因不明のあざで、従来はドライアイス治療を行っておりましたが、Qスイッチ・レーザーが登場して以降は、Qスイッチ・レーザーで治療するのが主流となっております。
また、15年ほど前からは健康保険でレーザー治療が受けて頂けるように法改正がなされました。

この方の場合、3ヶ月毎にQスイッチ・ルビーレーザー治療を繰り返し合計4回に渡り受けて頂きました。
4回のレーザー治療後、あざはほぼ取り切れていると思われます。


 治療前  2013年4月9日
  

IMG_3187-2.jpg



               


 治療後  2014年11月11日

IMG_0497-3.jpg

一方、あざのあった部分の周囲に一過性に生じる炎症後色素沈着が、うっすらと認められます。
この炎症後色素沈着は、通常数ヶ月で自然に消褪しますので心配には及びません。

レーザー治療後の色素沈着に対しては、トラネキサム酸を処方し消褪するまでの時間を短縮させることも行っております。
当院では、250mgのトラネキサム酸のカプセルを、一回2カプセルを朝夕2回ずつ飲んで頂くことにしています。

トラネキサム酸に関しましては、もともと止血作用のあるお薬ですが、経験的にしみを薄くさせる効果があることが分かっております。正確な作用機序は、まだ解明されておりませんが、副作用の少ない安全性の高いお薬ですから、皮膚科・形成外科領域の先生方が色素沈着に対して好んで使用されることで有名です。

太田母斑のレーザー治療について今回取り上げてみましたが、昭和年代では非常に治療困難だった病変です・・・。
僕が医師になって20年と少し経過しますが、現代では太田母斑は、レーザーで簡単に除去できるくらいの認識に変わってしまっているように思います。

僕がレーザー機器に初めて触れた20年前は、レーザー治療を画期的な治療法としてほとんどのドクターが眩しく見ておられたと思うんですね。

先進的治療法としてまず大学病院で治療が認められ、その後、沢山の治療経験が積まれ数々の論文が発表されました。
そして、エビデンス(治療根拠)が確立された治療法という事で、レーザー治療が健康保険で認められるようになりました。

エビデンスが確立され、保険で受けられるようになっていいことずくめに見えるレーザー治療の世界ですが、そこで、新たな問題が発生しました・・・。

詳しく述べることは、またの機会に譲りますが、ドクターのみならず患者さんを含めた世間一般に受け入れられた治療法の行く末と言いましょうか、レーザー治療の黎明期では考えられなかったことが現場で発生してしまっています・・・。

太田母斑は、Qスイッチ・レーザーで治療すれば、ほぼ完ぺきに治すことができます。
素晴らしいことです。

僕自身も医者の一人として、完璧という言葉を使ってしまっておりますが、今後は自重せねばいけないと反省しております。
自分で最終治療効果のハードルを極限にまで上げてしまった結果、自分で自分の首を絞めることになる恐れが出て参りました・・・。

「医療に完璧は無い」と、先人のドクターは謙虚に医療に携わって来られたはずです。
「生身の人間」ですから、思いもよらぬことが起こり得ます。

今後、「完璧」なんて、大それた言葉は絶対に使わないように自分を戒めたいと思います。

それでは、また。

クリニックのホームページへ飛ぶには、下のURLをクリックして下さい。
(医)美咲会 ふくずみ形成外科 
http://www.fukuzumi.jp/
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