スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

腋臭症(わきが)に対する代表的な手術法、「皮弁法」について ~健康保険で受けて頂けます~  大阪市中央区天満橋 ふくずみ形成外科

今回は、腋臭症手術について代表的な手術法である「皮弁法」について、語ってみたいと思います。

暑い季節の到来とともに、「わきのニオイ」を気にされて、来院される患者さんが多くなって参ります。
当院では、まず最初に、乾いたガーゼを患者さんにお渡しして、両わきをしっかりと拭って頂き、ニオイチェックを行います。

10段階評定で、看護師さんと院長の僕とでニオイ判定を行います。
おおむね、ニオイランクが10段階で4~5以上の方に、「皮弁法」をお勧めするようにしております。

カウンセリングの際は、
①これまでの治療歴をお聞きしたり、
②血のつながったご家族に「ワキガ」の方がいらっしゃるかどうか?、
③下着のわき部分に、黄色い汗じみができ易いかどうか?
④耳垢が湿っているかどうか?(外耳道にもアポクリン腺が存在します。)
等を、患者さんから詳細を念入りにお聞きすることで、アポクリン腺の活動が活発かどうか判断する材料としております。

それでは、模式図その①をご覧下さい。

模式図その①

im1_01.jpg


まず、ニオイがほとんど無い方とニオイが強い方では、アポクリン腺の個数が全然違うという事になります。
また、交感神経の刺激で、アポクリン腺の分泌が活発になるのですが、わきがの方は、その神経自体も多いという事になります。



模式図その②

waki1.jpg



模式図その③

waki02.jpg


エクリン腺は、全身に存在する1平方センチに100個以上もある小さな汗腺で、主に体温を調節する役割を担っています。エクリン腺から出る汗の99%は水分で、残り1%に塩分や尿素、アンモニアが含まれています。99%が水分であるだけに、においはほとんどありません。

一方のアポクリン腺は、ワキの下や陰部、耳の中(外耳道)、肛門、乳輪など限られた部位に存在する汗腺です。汗は白っぽい色で粘り気があるのが特徴(「白い汗」)で、タンパク質・脂質・糖質・アンモニア・鉄分などが含まれています。これらの成分が、常在菌により分解されることで、ワキガ独特のにおいが発生するのです。



ニオイ判定で、10段階中4~5以上の強度の方に、皮弁法かミラドライによる治療をお勧めすることになるのですが、
健康保険で受けて頂けるという理由から、下図の皮弁法による手術が人気です。

模式図その④

opeImg02-1.jpg


opeImg03-2.jpg


当院では、ランニング・スーチャーといいまして、起こした皮弁を創床に断続的に結わえつけていく縫合方法を採っております。
この方法により、従前行っていた、大きなガーゼの塊りをワキ当てて、がちがちにテープ固定を行うという患者さんにとってつらいケアをしなくて済むようになりました。

わきをガチガチに固める必要が無くなりましたので、術後の痛みや窮屈さがウンと緩和されていますので、患者さんにも大好評です!

また、術後1~2日間は、ペンローズ・ドレーンという排液用の小さなチューブを傷口に差し込んでおきますので、少量の出血や浸出液が皮弁の下に溜まったりして、皮膚の一部が壊死を起こしてしまうという事もまったくと言っていいほど回避することができております。

術後の流れとしましては、
1.患者さんには、術後1~2日後にお越し頂いて、わきのガーゼをまず外します。
2.この時、ガーゼが吸った出血量を目視で確認します。
3.皮弁の色や皮下出血が無いことを確認した後で、ペンローズ・ドレーンを抜去します。
4.同時に、ランニング・スーチャーも丁寧に抜糸して行きます。
5.ペンローズ・ドレーンの差し込まれていた穴周囲を、イソジンにて丁寧に消毒します。
6.二日置きに来院いただき、創部と皮弁の状態を確認した後に、消毒処置とガーゼ交換行います。
7.術後7日目あたりで、センターの縫合部の抜糸となります。
8.抜糸後は、縫合部の安静保持のためと傷の盛り上がりを防ぐ目的で、マイクロポアという小孔が空いた通気性の良いテープを貼ります。
9.患者さんには、手術によるわきのひきつれやツッパリを緩和して頂くために、お風呂場なんかで徐々にわきを上げて頂き、ストレッチをするようお願いしております。
10.手術後1~2ヶ月で徐々にワキの手術部位が柔らかくなってきます。
11.また、ひきつれも無くなって来て、腕が上がるようになってきます。
12.違和感なく手術前の状態に戻るには、半年程度かかりますよ。と、説明しております。

また、手術は両脇同時に受けない方がイイです。
両わき同時に受けた場合、服の着替えや頭を洗うといった日常の動作が非常にやりづらくなりますので・・・。

通常、片わきの手術をまず受けて頂いて、術後経過が順調で、一週間後に抜糸をさせて頂いたとして、
早くても、その2~3週間後に残った方のわきの手術に取り掛かるという風にしております。

まあ、一か月くらいあけてもう片方の手術を行った方が、楽ですよ。絶対!
ちなみに、ミラドライは同じ日に両わきの治療が受けられるのが、大きなメリットと言えばメリットと言えます・・・。



模式図その⑤

※子供の内は手術しないほうがいい

1001-4.gif

この模式図の通り、成長期のティーン・エイジャーは、ワキガの手術は受けない方がよろしいかと思います。
高校生から大学生になって、性腺刺激ホルモンの影響を受けて、急激にアポクリン腺が成長し、総量が増大するからです。

あらかじめ、中学生辺りで皮弁法による手術を受けたとしても、その後の成長によりアポクリン腺がドンドン増えてくるからです。

当院では、同年代の生徒さんと比べて、成長が速くて体型が大人びている子供さんの場合は、中学生でも手術を受けて頂く場合がございますが、あくまでも例外とお考えいただいた方がよろしいかと思います。

一方、小学校の高学年から中学生の方には、ミラドライの治療をお勧めすることにしております。
大人になるまでの過渡的な年齢ですので、二次性徴が完了する19~20歳ごろに2回目のミライドライを低料金でセットで受けて頂くのがベストではないかと考えております。

ミラドライは、皮弁法ほど体に対する侵襲が大きくございませんので、思春期のお子さんでも問題なく受けて頂けます。
また、ミラドライは、手術と同等の効果が期待できますから、なおさら安心です・・・。

治療後の成長に伴う、汗と臭いに対しては、2回目のミラドライ(税込み15万円で期限なしです。)を提案することで、一回目の治療を安心して受けて頂くことができます。
成長期ゆえにニオイや多汗症が再発した場合でも、その後の治療方針がしっかり定まっていることで、治療後の過ごし方や心構え、安心感と言ったことがまるで違ってくるはずです。

今回は、手術の皮弁法について詳しく述べましたが、成長期の方には大人びた方を除いて、ミラドライをお勧めしている現況についてお話ししてみました。
治療の選択肢が多いという事は、それだけで素晴らしいことだと思っています。

それでは、また!

クリニックのホームページへ飛ぶには、下のURLをクリックして下さい。
(医)美咲会 ふくずみ形成外科 
http://www.fukuzumi.jp/
スポンサーサイト

Comment

非公開コメント

プロフィール

ふくずみ形成外科・院長

Author:ふくずみ形成外科・院長
FC2ブログへようこそ!

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。