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ミラドライの治療原理について  「マイクロ波ってなに?」 大阪市中央区天満橋 ふくずみ形成外科

多汗症と腋臭症(ワキガ)の治療に、絶大な治療効果を発揮する「ミラドライ」という機械ですが、今回は、その仕組みについて書いてみたいと思います。

まず、最初に「ミラドライ」は、「マイクロ波」という電磁波を出す装置なんですね。
そして、「マイクロ波」というのは、ずばり電子レンジで世間一般に広く使用されているんですよ!

そこで、今回は、話を簡単にするために、電子レンジの仕組みを説明することで、その延長線上で、「ミラドライ」の治療について思いを馳せて頂ければ、なんて考えております。

untitled2-1.jpg

冷えた食品をお皿に載せて、電子レンジの中に置いて、それから電子レンジのトビラをきちんと閉めて・・・。
タイマーを30秒とか1分とか回して、スタートスイッチを押しますよね。

電子レンジの中では、ゆっくり回転皿が周って中を照らすライトもついたりなんかして、ブーンと音を立てて作動しますよね。
そんでもって、温め時間が終了したら、お決まりの「チン」という音で、温めが完了したことを知らせてくれる親切な奴だったりします。

巷では、レンジで温めることを「チンする。」と言いますが、
レンジで「チンする。」という事で、レンジの中で一体何が起こっているのしょうか?

それでは、下の模式図に沿って、説明して参りましょう!!

untitled1-1.jpg

電子レンジの上方から発射されたマイクロ波は、下に進むもの、壁に反射するもの、勝手気ままに庫内の壁を反射しまくるんですね。
そして、温める目的の食品の中の水分子に共鳴現象を引き起こし、水分子ひとつひとつがブルブルと揺れまくるんですよ!

水分子がブルブル揺れまくると、どうなるかと言うと、隣同士の水分子が激しく擦れ合って、そして温度上昇(発熱)が起こります・・・。
冷えた食品がレンジで「チンする。」と、暖かくなるのはこういった原理を利用しているんですね。

みなさん。お分かり頂けたでしょうか!?
下の写真は、ミラドライを実際にワキに当てて、「マイクロ波」を照射している風景です。


untitled18-1.jpg


言ってみれば、小さな電子レンジの装置をワキに押し当てて、「マイクロ波」をアポクリン腺やエクリン腺めがけて照射しています。
照射された「マイクロ波」は、ターゲット(アポクリン腺とエクリン腺)の水分子を激しく揺らします。(共鳴現象)

すると、ターゲットが熱くなってきます!
焦げ焦げまでには、焼いたりしませんが、タンパク変性が起こって組織が死滅するほどの温度までには熱するという事になります。

「ミラドライ」の素晴らしい点は、ボリュームのあるターゲット(アポクリン腺とエクリン腺)を急激に「ジュッ」って焼いたりしないんですね。
一箇所に付き、15秒間かけて「ジュワー」っと火を入れて、直後に15秒間かけて「やんわり」冷却します。

ココがすごい点です。
下に、ちょっとというかだいぶ気持ち悪い写真を示しますね。

untitled20-1.jpg

皮弁法という「切る」手術を行っている最中の写真です・・・。
気持ち悪い方は、読み飛ばしてもらって全然、結構ですので。

さて、写真に写っている黄色い粒々と半透明の小さな粒々がアポクリン腺でありエクリン腺の本体なんですね。
ここで、確認して頂きたいことは、結構な厚みと量があるという事なんですよ!

これだけの分量のものを程よく焼いて(熱を加えてタンパク変性を引き起こす)、アポクリン腺分泌とエクリン腺分泌を起こさないようにさせるという事が、どんなに大変でどんなに素晴らしい事か、その一端を、一般の方にでも理解して頂けるんじゃfないかと、そんな風に思っております。

話しは、横道に逸れますが、「ミラドライ」は、国際特許を取得しているんですよね。
ですから、後発メーカーは、同じ仕組みで類似機種を開発して販売することができません・・・。

あるメーカーは、高周波を利用して類似品を出していますが、どうも上手くいって無いようです。
その理由が、先程述べたことなんですね。

結構かさ高い分量のあるターゲット(アポクリン腺とエクリン腺)を「ジュワ~」と、時間をかけて、上手にまったり万遍なく熱を通すという事が、「マイクロ波」が非常に得意としています。
逆に言うと、上手く焼くには「マイクロ波」でないと、ちょっと難しんではないでしょうか・・・。

高周波で豚まんを温められますか?
「マイクロ波」(電子レンジ)であたためますよね!!


下の模式図は、いつもの「ミラドライ」の作用機序を順番に説明したものです。
ちょっと、字が滲んでますから、無理に文字を読まなくても結構です。
雰囲気だけ味わって下されば幸いです。

untitled10-1.jpg


そして、最後の写真は、「ミラドライ」で治療し終えた直後のわきの状態です。

untitled15-1.jpg

赤い皮下出血がところどころ起こっているのは、ハンドピースの先端部分に陰圧をかけて、皮膚を引き寄せたことで軽いうっ血を起こしたからです。
わざわざ陰圧をかけるのは、ターゲット(アポクリン腺とエクリン腺を)マイクロ波の伝送管に最大限引き寄せて、治療効率を高めるためです。

今回は、「ミラドライ」の心臓部である「マイクロ波」の働きについて、少し掘り下げて説明して見ました。
この辺のお話しは、「物理学」という学問の特性上、なかなかとっつきにくい部分ではあります・・・。
果たして、僕の説明で何となくでもお分かりいただけたでしょうか?

それでは、また!

クリニックのホームページへ飛ぶには、下のURLをクリックして下さい。
(医)美咲会 ふくずみ形成外科 
http://www.fukuzumi.jp/
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